とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

703 ルッキズムとなわとび

■ どうしてそのフォームで跳ぶのか? 今回は「見た目のこと」。 ―― なんか気持ち悪い(笑) 昔、TSを見せたときに子どもに言われました。どこかでそう言われる日があるんだろうな、とは思っていました。 TSは背中側で交差を回す技。「手が後ろに回る」が…

702 フットトラップリリース

■ 縄を止めてしまえる安心感 今回は「リリースのこと」。 名称がわからないのでそれっぽく……。 MICリリースを体の前で回して、いったん足に乗せてから、インバースリリース(逆回転)につなげる技のことです。 足に乗せて、逆回転 どこで知ったのだったか…

701 足の下が聞こえる

■ 足の下のイメージを手につなげる 今回は「感覚のこと」。 なんだかホラーのようなタイトルですが……。 足の下は、なわとびだと縄が回っていく場所です。最近は、回した縄が足の下を通っていく感覚をイメージしながら回せていて、思いかえしてみると、これま…

700 縄振る愉しみ

■ 重ねていきたい愉(たの)しい気持ち 今回は「なわとびのこと」。 最近は、なわとびしたい気持ちが落ち着いています。 これを書いている週末は軒下で雨音が続いていて、ひさしぶりに縄を握らない休日を過ごしてます。ゴールデンウィークに1日おきくらいで…

699 交差が難しい理由

■ 縄を広げる方向はどこか? 今回は「回しかたのこと」。 またすこし、実感できた気がします。 前々回、 697 3重とびから4重とびへ では、腕を広げる回しやすさについて書きました。この胸に飛びこんでこい、とばかりに広げているわけではないのですが、縄…

698 跳ぶ、支える、回す

■ まずジャンプ、が大切 今回は「ジャンプのこと」。 前回にからめてジャンプの話です。 3重あやの連続や、予備跳躍からの4重とびで、ジャンプのタイミングがポイントになっていると書きました。タイミングというよりも、「まず跳ぶのを意識すること」と言…

697 3重とびから4重とびへ

■ 予備跳躍と腕を広げる技術 今回は「4重とびのこと」。 だいぶ4重とびを跳べるようになりました。 今でも1回だけです。ただ、3年前に跳べたころから、跳べる日もあれば跳べない日もあるような、ブレの大きい技でした。 実は、明らかに変えた部分があっ…

696 四角い縄の回しかた

■ 動きに見えるこだわりと正確さ 今回は「イメージのこと」。 「杓子定規」(しゃくしじょうぎ)という言葉があります。 融通がきかないこと。「四角四面」も近い言葉です。これ、英語だとスクエア(square)にも似た意味があるらしくて、言語が違ってもイメ…

695 非対称とシーソー

■ フォームの非対称性に引きずられがち 今回は「対称のこと」。 まっすぐな体。 前回書いた話は、体を支えるバランスから生まれた発想でした。バランスというと、「対称」という言葉が浮かびます。真ん中を軸に、左右に同じバランスが展開された姿勢が、対称…

694 股の下で跳ぶ

■ 上半身と両脚をつなぐ要所、股の下 今回は「ジャンプのこと」。 2週間ぶりに練習しています。 年度替わりのこの時期は業務が集中するので、土日の練習をひかえるようになりました。腰痛を起こすと、生活よりも仕事で迷惑がかかるので……。代わりに、軽くラ…

693 みんなちがって、みんなB

■ ひとりひとりのちがうなわ 今回は「チームのこと」。 チームを作りあげる。 単縄を始めたころはいろいろな人のSNSを見ていて、たまにそんなメッセージも見かけました。なわとびでチームってなんだと最初は思いましたが、チームを組んで競う種目もあるし…

692 ナイト

■ 演技者がヒーローなら…… 今回は「ヒーローのこと」。 ―― ヒーローじゃなくて、ナイトだったのかもしれない。 初の男の子プリキュアを見て。 10年単縄を続けたのは、ヒーローへのあこがれがあったからです。演技に使う曲も、かっこいいと思ったゲーム音楽で…

691 サイドスイングはフェイクスイング

■ サイドでなくてもきれいに通るスイングを 今回は「サイドスイングのこと」。 エイプリルフールの縄話です。 サイドスイングとは、体の横で縄を回すこと。そこから体の前に持ってきて跳ぶのが「側振とび」です。サイドスイング単体で見ると、縄を跳んでませ…

690 連続2重とび・地面の安定

■ 着地する体勢が大切な理由 今回は「着地のこと」。 「着地で体勢が崩れるから跳びづらいんだよ」 今年、続けて2重とびを跳ぶのが苦手な子に、こう説明したら、妙に納得してもらえたのを覚えています。目から鱗(うろこ)、と言ったらおおげさですが、見て…

689 ミルナの箱庭

■ 見つめる先は、その人だけの場所 今回は「視線のこと」。 公園で跳んでいると感じる視線。 始めに言っておくと、必ずしも「いや」ではありません。大人の男性がひとりで(しかも単縄のようにちょっと目立つ動きで)跳んでいれば、目にとまるだろうし、周囲…

688 なわとびは準備が面倒な体育?

■ 不ぞろいな縄をどう見るか 今回は「体育のこと」。 3月の授業ももうすぐ終わります。 この時期、いつのまにか体育の時間になわとびを見なくなったなあ …… と毎年思います。授業1時間ずっとなわとび、はないにしても、準備運動の延長で授業の最初だけなわ…

687 ステップ・ア・スキップ

■ スキップはひざ上げが跳ぶタイミング 今回は「スキップとびのこと」。 「スキップしながらできるよ!」 と言って1年生の子が縄を構えました。それはすごい。学校だと、走りながら跳ぶくらいしか見たことがありません。「見せて!」 僕の声に、その子は校…

686 重さを頼りに

■ 勘ではなく実感をつかめる縄 今回は「縄のこと」。 インドロープで後ろあやとびを跳べた子を見て。 後ろあやとびを教えてほしいと近づいてきた1年生の子。使っていたのはたぶん 100均でよく見る白い持ち手に透明色の縄。細かい話はこのあと書きますが、イ…

685 シャッター

■ 次のチャンスはないかもしれない 今回は「指導のこと」。 4年生の子にはやぶさを教えてほしいと言われました。 見せてもらうと、CO(交差 → 開く)タイプのはやぶさ。交差を回すのがゆっくりで、手を開くときには着地していて回しきれない様子 …… と、…

684 つばめのうた・巣立ち

■ 跳べた子が飛び立った日 今回は「2重交差のこと」。 「2重交差、続かないんだけど~(笑)」 なわとびの得意な6年生の子が、困り笑いしながら、たまに目の前で2重交差を跳びはじめます。そして、だいたい決まって3回目で引っかかる。「ほらー」とか「…

683 交差をひねってしまう理由

■ 回すタイミングが早すぎるから? 今回は「あやとびのこと」。 交差で手首をひねりすぎ……。 あやとびを教えてほしいという1年生の子を見て、気になった部分です。その子に限らず、交差するときに手首をひっくりかえすくらいひねる子はたまにいて、それでは…

682 縦に回す? 横に回す?

■ 足の下を意識しすぎると起こること 今回は「回しかたのこと」。 縦じゃなくて横に回ってる気がする……。 苦しい姿勢で回しているときの話です。「横」というのは正しくなくて、実際は「前後」。特に、連続して跳ぶとき、だんだんジャンプが低くなると、そん…

681 ヒーロー

■ 誰かを救う、そんな瞬間に 今回は「ヒーローのこと」。 あのころ夢見たヒーローは、どこにいるのでしょう。 くさいせりふで始めてすみません。「ヒーロー」がテーマの新作『ひろがるスカイ!プリキュア』(以下『ひろプリ』)を見て、なわとびに結びつけて…

680 肩から生まれる「滞空時感」

■ 跳躍は肩が上へと連れていく 今回は「ジャンプのこと」。 ジャンプするときにどこを意識するか? 今は肩かな……。3重あやとか4重とびの前に、予備跳躍で2重とびを入れることが多いんですが、そこで伸びあがっているのは、肩だと思うんですよね。 もうす…

679 「ありがとう」を重ねて

■ そういう生き方しかできない。それでも。 今回は「マイノリティのこと」。 今年も、プリキュア最終回に合わせた話で。 『デリシャスパーティ♡プリキュア』(・はハートマーク)、初めて1年続けて見ました。「ごはんは笑顔」がキーワード。ほんわかと明る…

678 体幹と手の分離

■ 回す力を体に頼らない 今回は「バランスのこと」。 回す反動を切り離すには……。 ここ数か月、連続3重あや(8種類の連続)を練習していて、すこしずつ、体が空中で崩れにくくなってきた気がします。空中で体が伸びて、着地で沈みきらない。ようやく、5回…

677 足を浮かせてエア2重とび

■ 2回縄が通るのを体感してみる 今回は「2重とびのこと」。 落下してるイメージが強い……。 2重とびに挑戦してる子を見るとよく感じることです。おそらく、「落下しながら回している」時間が多いからでしょう。そうなってしまうのは、下に回す力・意識が強…

676 なわとび好きに10の質問!

■ なわとびしてるとこんなことを聞かれる? 今回は「質問のこと」。 シーズンになると、子どもにいろいろ聞かれるので。 この手の企画は「答え」がメインになりがちですが、どちらかというと、「こういうこと聞かれるんだ」という質問部分がメインです。他の…

675 回しやすい形で跳ぶには

■ 予備回旋で事前のベストを作る 今回は「フォームのこと」。 最近気にかけているポイントです。 前回しでも交差でも、まずは続けて跳んでみます。このとき、腕をどれくらい開くか、背すじから腰はどの角度がいいか、合わせていきます。 何に「合わせる」か…

674 交差は前から下へ

■ 引っぱりすぎないようにまず前へ 今回は「交差のこと」。 珍しく公園で子どもが近づいてきました。 「なわとび教えて!」 というわけで、何を跳びたいか聞いてみると、「あやとび!」。ビンゴすぎです。ちょうどこのまえ書いたばかりでした。 学校でも同じ…