とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

002 3重跳びはタイミングとリズムだ(1)

今回は「3重跳びのこと」。

実は、僕は3重跳びがせいぜい6~7回しか跳べない。ワイヤーロープ(※)でも良くて10~15回。

※ワイヤーをビニールでコーティングしただけの縄。細いわりに重みがあるのでスピード系や多回旋の技によく使われるらしい。

これ、回数の多い少ないの話ではない。
いろんな技を知るまでは運動不足解消で跳んでいただけの僕にとって、挑戦していた技があるとすれば、3重跳びだった。しかし、なんとか跳べても2回か3回。1回も跳べないことのほうがはるかに多かった。それが、今の回数までは安定して跳べるようになった。これが重要だ。そこでつかんだのが、「タイミング」と「リズム」なのである。

2重跳びが50回跳べれば3重跳びが1回跳べると言う。これ、翻訳すると、「跳ぶタイミングがつかめるようになった」ということらしい。僕も自然にタイミングを身につけていたのだろう。ただ、これだ!と思った瞬間があったので今回はそれを書いてみたい。

それは「跳躍の音」

“たんっ、たんっ”でも“ダンッ! ダンッ!”でもいいのだが、うまくいったときのその音を覚えて、それを再現できるように跳ぶと、驚くほど回数が伸びた。

たぶん、2重跳びがある程度跳べるようになった人は、3重跳びを跳ぶための縄回しもジャンプもできるようになっている。素養はできあがっているはずなのだ。あとはその組み合わせ。

なわとびというのは、手と足の2つの動作の組み合わせで成り立っている。2つの動作がうまく作用することを「協応」というそうだが、うまく跳べないときというのは、たいてい手か足のどちらかがうまく動かせていない。かといって、人間2つのことを同時に把握するのは難しい。僕の場合、跳躍の音で足の動きを確認し、あとは縄回し=手の動き1つに集中することで、手と足の協応に成功した……という説明になるのかな?

3重跳び1回を跳ぶ時間はほんとに短いけれど、それでも、「跳ぶ」「回す」は必ずしも同時ではない。跳んでから回している。そのわずかな時間差で2つ同時ではなく、1つずつを成功させることでできあがる協応もあるのだ。

もうわかったと思う。これが「タイミング」であり、タイミングを繰り返すことで「リズム」もつかめる。

二重跳び完成までの17ステップ

二重跳びのコツ決定版!小学生10万人への指導で蓄積した練習法を公開 - なわとび1本で何でもできるのだ

こうしたページで紹介されているように、2重跳びを跳ぶためには段階を踏んで、跳べる感覚を身につけていくのが良いという。跳躍の音も、跳べる感覚があってこそ響くものなのだ。そういう意味では僕の突破口は後付けで気づいた感じで順番が逆だったのだが、跳べるようになったのでまあいい(笑)。

とはいえ、跳べるタイミングがわからなくちゃ話にならないじゃん、という見方もあると思う。1人で練習していたときの僕もそうだった。そのころ繰り返していたこと、いきなり3重跳びが跳べなくなったときのことなどを、次回に続けて書きたいと思います。

そんなわけで、次回も「3重跳びのこと」。