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とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

014 レッグオーバーは入り口と出口だ

技のこと

今回は「レッグオーバー系のこと」。

クルーガー、トード、インバーストードなどいろいろあるが、今回は「トード」を中心に書きたい。なお、これは僕個人の経験で書いているので、上級者の説明を見たい人は、動画つきのページをお勧めします。

Jump Rope Video

全日本選手権総合5連覇中の三村大輔さん作成のページ。基本的な技はほとんど網羅されているうえに、前後左右どの方向からもその技を動画で見られる。さらに、その技に到達するまでに有効な練習まで順番に載っている。

僕の書くことなんて、このページに比べれば補足になるかならないかというレベルだ。でも、もし誰かに「当たり」が出る内容であればうれしい。

さて、なわとびの技には「入り」「抜き」と呼ばれるタイミングがある。跳ぶときに縄が足の下に入ってくるタイミングが「入り」で、跳び終えるときに縄が足の下を出ていくタイミングが「抜き」、というようなイメージ。

レッグオーバー系は、この2つのタイミングにかかっていると思う。

まずは「入り」。最初の縄が通らなければ始まらない。
このタイミングを難しくしているのは、「技の形」と「ジャンプ力」だろう。

トードを例にあげれば、腕を交差させたうえに、一方の腕を上げた足の内股から外側へ出す。こんな姿勢、日常生活ではまずとらない。それだけに、かなりの意識がこの姿勢のためだけに使われ、回ってきた縄を跳ぶ余裕がない、なんてことが、覚え始めにはよくある。特別な「技の形」が意識を奪い、混乱を招くのだ。

加えて、「ジャンプ力」の問題がある。
レッグオーバー系は片足を上げるものが多い。当然、ジャンプはもう片方の足で行うことになる。体のバランスをとりづらいことも手伝って、この片足ジャンプが難しい。

複雑な姿勢への動きが頭を混乱させ、そこをクリアしても、普段よりも跳べない片足でのジャンプという第2の壁が待っている。

さあ、ここまでで、「入り」のタイミングにおける問題が2つに分割された。
あとは、1つずつ解決していけばなんとかなるのでは……?

ジャンプをすると縄跳びが疎かになる。すると交差をしたときにもスグに失敗することになる。

交差とびを先に練習しろ!誰でもできるあやとび練習5つのステップ - なわとび1本で何でもできるのだ

この練習法でも触れられているが、まずは「跳ばない」ことが大事だ。
これもまた問題の分割である。トードならトードの姿勢になる。まずはそこまで。ジャンプまで同時に行おうと思うから混乱するのだ。

始めは、足を上げた状態で縄を回すといいと思う。これで手の動きだけに集中できるし、上げた足に縄を引っかけないように回すにはどうすればいいかもつかめるようになるはず。

これで問題は1つ解決。残るはジャンプだ。
たぶん、普通に両足で跳ぶよりもタイミングが狂うはずだ。感覚をつかむには、上の「跳ばない」トードの状態から縄を跳び越してみたり、縄と足元だけを見て、まずは縄を通過させたりしてみよう。

縄を通過させると言っても、強引な跳び方で習得するのは避けたい。手に入れたいのは、跳んだという自己満足ではない。それは最初だけでいい。そこから身につけていきたいのは「跳べる感覚とその動き」だ。

「入り」はここまで。
足を通過した縄は、トードの姿勢で前に回ってくる。ここでそのまま跳べば、トードを連続で跳ぶことになる。今回はオープンに戻すことを考える。

つまり、オープンでの「抜き」だ。
トードの姿勢を崩すには、腕を交差からオープンに戻すのと同じ。ただし、上げた足の上下で交差を開く感じになる。個人的にはこれがレッグオーバー系で一番気をつかう動作だ。

足を避けるように、縄を開く。
このためには、まず、足の上にある手から外側に開く。このとき、縄が上げた足にかからないように、すこし大きめに弧を描くようにするといい。正面からの動画はたくさんあるので、跳ぶ人目線で描いてみた。

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人によって左右があるので2枚。反転ですけど……。

足の外側に縄が来て、そちら側に両手も寄っている姿勢になる(左図)。あとは、足の下にある手を開いてみよう(右図)。縄は、上げた足と、軸にしている片足の間にあるはずだ。ここから、最後に「片足で」跳ぶ。これで「抜き」も達成だ。ちなみに、上げていた足は、そこで初めて下りることになる。

慣れてくると、実際には、ほとんど同時に手を開いて足を下ろすが、たぶん、縄が交差して、上げた足首にからまることも多々あると思う。完全な同時というのはない。同時に見える動作を、上のような流れで短くずらすことになる。

さて、長くなったが、トードで縄が入ってから出るまでを書いてみた。
姿勢は違っても、クルーガーなど、他の技でも共通する部分は多いと思う。

実は、書いたのはほとんど僕にとっての課題。レッグオーバー系を組み合わせて連続で跳ぶと、だいたい上に書いた部分がうまくいかずにひっかかる。動画で上級者が手を変え足を変え自在に跳んでいるのを見ると、まだまだ手品のように見える。でも、そこに達した人は、自分のとっての弱点を1つ1つ克服して華麗な技を作り上げたのだろう。課題は多いけれど、楽しみがいはある、かな?

今回の記事が、誰かのヒントになりますように。