とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

021 リリースするなら右で右(2)

今回も「リリースのこと」。

前回、リリースのコツとして「右手なら右回転」「左手なら左回転」で縄を回すと良いと書いた。回しやすく、リリースの感覚を身につけやすいからだ。

今回も、回転方向をはっきりさせて覚えてみよう。


横回しに続いて、今度は「縦回し」のリリースだ。

横や縦は、地面に対する向き。
前回(横回し)は地面に水平に回したが、今回(縦回し)は地面に垂直に回す。
イメージとして、横回しがねずみ花火なら、縦回しは車輪である。

おそらく、フリースタイルの動画などで繰り出されるリリースの多くはこれ。
手際よく回しているので自分にもできそうな気になるが、やってみると案外難しい。
それでも、「右手なら右回転」「左手なら左回転」は通用する。
回転方向を決めて、あこがれたあのリリースに挑戦してみよう!


今回の縦回しは、下のような姿になる。

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すみません、これでわかるでしょうか……。

見てのとおり、回す手の位置は交差に近い。
もうすこし単純なフォームもあるが、あえてこれをおすすめする。理由はあとで。

まず、片方のグリップを地面に置いて、上のフォームのように回してみよう。
「右手なら右回転」「左手なら左回転」。

今回も、離したグリップが「回転に付いてくる」感じをつかめるだろうか。
あるいは、次のように勢いを加えてみよう。

最初は両手ともグリップを持つ。
リリース時に右手で回すなら体の左側、左手で回すなら体の右側で、「両手で」縄を回す。
手は交差させなくていい。とにかく体の横(正確には斜め前くらい)で回す。
そして、縄に勢いがついたら、片手を離す。
体の左側で回しているなら左手を離す。体の右側で回しているなら右手を離す。
結果として、回している手が「右手なら右回転」「左手なら左回転」になるようにしよう。

要するに、両手で回しながら、上の絵のような回し方に持っていくわけだ。
勢いがある分、回転させやすくなっていると思うし、途中で離している姿は立派なリリースだ

縦回転でリリース、できたかな?
前回しやサイドスイングからも上の絵の状態に持っていける。


動画などで実際の動きを確認してみるとわかりやすい。
縄跳び超人みっちゃんこと三村大輔さんのJump Rope Videoの中にある「縦回しリリース」は、前回しからのリリース。これは「右手で右回転」だ。それを頭に入れておけば、習得により早く近づけると思う。


ちなみに、上の絵のようなフォームにこだわった理由は、キャッチしやすくするためだ。
回っているグリップを手元に持ってこようとする動きと、回している腕を(反対の腕側から)戻そうとする動きがちょうど合うのでキャッチにつなげやすい、と思う。

ちょっと長くなってしまったので、「キャッチ」は次回に送ります。

まずは、「片手でくるくる」を楽しめた人が増えていますように。