とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

025 ヒジキさんがやってきた(1)

今回は「初めて見たパフォーマンスのこと」。

愛知県の住宅展示会場で、なわとびパフォーマンスチーム「なわとび小助」の生山ヒジキさんがイベント出演した。それも2週連続。2回とも見に行ってしまった。

2年以上なわとびを続けて、初めて生で見たパフォーマンス。

実物はやはり、動画を超える迫力だった。


その前に、とにかく「楽しい」イベントだった。とぼけて、笑わせて、おどけてみせるヒジキさん。子どもって、ふざけてくれる大人が大好きなのだ。そんな子ども目線で、進行のあちこちで真剣に(?)ヒジキさんは冗談を入れてくる。いや、あれは大人でも笑える(笑)。

このところ、パフォーマンスについていろいろ書いているけど、ヒジキさんはとりわけ「見て楽しい」演技を目指しているかただと思う。ネタがツボにはまって笑うと言うより、ほっこり温かい気分になって気持ちよく笑える感じ。子どもだけじゃない。一緒にいる親御さんも、マンガっぽく書けば「あはっ」みたいな気持ちよい笑顔だった。もちろん、僕も(笑)。


でも、とぼけているように見えて、実際に跳ぶとスゴ技が飛び出すからたまらない。初めて見るフリースタイルは、技自体は見慣れていても、やはり動画とは違った。

あまりに当たり前な第一印象は「大きい!」だった。どんな高画質の動画でも届かない、実物大の迫力だ。そして、動画と違い、細かいところまではっきり見える。多回旋の手首の動き、スペシャルウォークのつま先の高さ、技に注意しつつも観客に寄せる視線……。技自体は動画で何度も見ていた。でも、細部の技術は初めて見たと言っていい。目に入るたびに、「本物」のすごみを感じて驚いていた。

今はまねできないけど、もしあれをできるようになったら。
次々と技を繰り出すヒジキさんの姿に、なわとび欲がびゅんびゅん刺激を受けていた。

イベントショーの見方として邪道なのかもしれない。でも、演技を見ながら自分なりにとても熱くなっていた。歓声を上げる子ども。感嘆する親。刺激の受け方はそれぞれでも、会場で見ている人も、僕と同じように興奮していた。


実際にパフォーマンスを見るって、こういう雰囲気も含めてなんだと思う。
これは、動画ではおそらく味わえないものだ。

動画だと、演技、あるいは演技者に焦点があてられている。でも、実際には子どものあっけらかんとした笑い声や歓声、大人の驚きの声がたくさん混じっていた。主役はヒジキさんでも、会場は、観客もスタッフも含めて初めて、盛り上がるのだ

楽しさって、「共感」でさらに大きくなる。笑ったり驚いたりしてるのは自分だけじゃなくて、一緒に見ている人たちも同じ。その中にいられて幸せだったと思う。

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いい時間を過ごせました。


ちなみに冒頭でヒジキさんを「なわとび小助」のメンバーとして紹介したが、実際は「日本なわとびプロジェクト」のパフォーマーとしての出演だった。ちょっとだけお話ができたときに、その理由も教えていただけた。このへんも含めて、残る話は次回へ……。