とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

043 ドンキーするなら自分を撮ろう

 

今回は「ドンキーのこと」。


ドンキー(両足踏切り)(サイドビュー) - YouTube

これは両足だが、僕は片足踏切りでやっている。動画のように飛び込むような大技はまだまだ無理だ。さらに断っておくと、僕は、片足踏切りでもこの技が安定してできない。先週は予備跳躍をはさんで3回続けてできたので、これで書ける!と思ったのだが、今週は5回に1回くらいしか成功しなかった……。

というわけで、まだコツをうまく書けない。ただ、個人的に1つの突破口があったので、ドンキーについては、まずはそこだけ書きたい。


自分の逆立ち状態を映像で見てみること。

ドンキーが他の技と違うのは、逆立ち状態になっているために、自分の体勢がほとんど確認できないことにある。そして、自分の姿を見ることは、僕みたいに逆立ちの経験が少ない人が最初に持っている「恐怖心」を、なんとかすることにもつながる。


実際にドンキーを撮ったときの話をして説明しよう。

録画した映像を見たとき、僕は「自分の逆立ちが全然垂直でなかったこと」を知った。床に対して30度くらいだろうか。思っていた以上に角度が浅かった。

映像を見るまで、僕は「これ以上勢いをつけたら背中から倒れてしまう」と思っていた。上で書いた「恐怖心」とはこのことだ。前方に限らず、体勢を崩して倒れてしまうのが怖い。これが初心者だと思う。それは自分の状態がわかっていないからだ。

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でもそれがわからない。ヒントは映像を見てようやく気づいた。別に映像に限らず、補助倒立や壁掛け倒立でも気づけると思うが、フォームも見られるので自分の映像がいいかな、というところ。


誤解されないように書いておくのだが、僕は別に「恐怖をなくせ」と言っているわけではない。むしろ恐怖心はあったほうがいい。恐れは自分の身を守ることにつながる。不慣れな中で、頭を下にするような体勢をとっているのだから、危険を避けるためにも恐怖心は持っておきたい。

ただ、上で書いた僕の失敗のように、間違った恐れ方は良くない。そこまで体が上がっていないのに引け腰になっているせいで、まったく成功しないし、上達もしないのだ。よく見れば、手も前に着きすぎて、足との距離が大きい。これでは、縄を通すのも難しい。難しいどころか、縄を通すのに必死になりすぎて、前傾姿勢のまま着地して前に倒れ込むことも多かった。

こうして、体感とかけ離れていたフォームを映像で見たことで、恐怖心も和らいだし、何より、かなり修正につながった。映像はどの技でも状態の確認に役立つが、逆立ちの入るドンキーでは特に効果的だと思う。


ちなみにもう1つ言えるヒントがあるとすれば、「手を守って練習すること」だろうか。僕のように公園の地面で練習することが多いと、手が軍手で覆われているだけでも安心してドンキーに取り組める。砂粒の感触って、結構気になるのだ。動画でアスファルトの上で練習しているかたは、マットを敷いていた(着地の衝撃対策もあると思うけれど)。

逆立ちの瞬間というのは、結構手がナイーブなのだと思う。不安を1つでも減らすことは大切だ。


と、ここまでたどり着くのに、もう3か月近く……。

まだまだタイミングがつかめず、倒立だけしても安定しない。一度うまくいけば、その感覚を体が覚えるのだが、すこしすると忘れてしまう。3か月やっても身につかないのは悔しいけれど、これが実力だ。受け入れて、ゆっくりでも上達していきたい。今度「ドンキーのこと」と始めるときは、ちゃんと「言葉で」説明できるときかな。

これくらいの段階、すぐに突破できる人が多いのかもしれない。でもせめて、「飲み込みは遅いけど、ドンキーはやってみたい」という僕みたいな人のために。