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とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

056 スランプって、結局「まだできない」ってことだ

今回は「スランプのこと」。

7月に入ってから2週間くらい、ドンキーが一度も成功しない時期がありました。

たぶん、2週間で30回くらい挑戦したと思います。それまで、そこそこ成功していたのが、逆立ち後にまったく縄が通りませんでした。最初は、こんな日もあるさ、くらいでしたが、次に練習したときもすべて不発。さすがに「まずい」と思い始めました。

そんなわけで、スランプにどう向き合うか、という話です。


タイトル通り、スランプって、「まだできない」状態だと思うんです。

こういうとき、どうしても、「前はできたのに」と思いがちですが、残念ながら、それは通用しません。今できなければ、過去の成功は「半端な成功だった」としか言えません。

脳の記憶(特に忘れること)のイメージとして、よくこんなたとえが使われます。
ひきだしがたくさんあって、思い出したい記憶は、ちゃんとひきだしの1つに入っている。でも、どのひきだしに入っているのかがわからない……。

スランプもこれに近いんじゃないでしょうか。完璧に忘れたわけではなく、感覚を思い出せばなんとかなる。でも、それが思い出せない。


じゃあ、スランプ脱出のために、スランプとどう向き合うか?

たぶん、スランプの原因は2つあります。「忘れた」か「上書きした」か、どちらかです。

「忘れた」場合、基本に戻るのがいいでしょう。僕は、3重跳びでもスランプを経験しています。ある日、3回も跳べなくなってしまいました。あのときは、それまで自分が練習してきた、跳ぶタイミングのとりかたや、回す位置などを思い返しながら、感覚を取り戻せました。

問題は「上書きした」場合。

ここでいう「上書き」とは、せっかくできたのに、できた理由を間違って覚えてしまうことです。今回のドンキーの話だと、逆立ちから戻る動きを、間違って覚えていたこと。

きっかけは、050のイメージの話でした。ドンキーのイメージのイラストで、ひざを曲げて伸ばせばできる!なんてコツをマスターしたみたいに書いてますが、これがスランプの元でした。

たしかに反動はつきます。ところが、体が浮く感じがしない。あの、ちょっと浮く感じが、縄を通す貴重なチャンスなんですが、それがなくなって、全然縄が通らなくなりました。理由は、逆立ち状態が長くなったから。そんなに逆立ちが上手じゃない人にとって、「反動をさらにつけようとして、逆立ちしている時間が伸びる」と、腕は体を支えるのに精一杯で、縄を回すどころではなかったのです。

でも、僕はずっと、反動(というか膝を曲げて伸ばすこと)こそ一番のコツだ!と、せっかくつかめてきたドンキーの感覚を、間違った答えで「上書き」してしまいました。もちろん、きれいにできていれば良かったんですが、そこが良くなかったから2週間のドロヌマに……。

それよりは、バランスを崩さない程度に足を高く上げて、戻すだけでも、ドンキーするのに十分な反動はついていました。何より、踏ん張って伸びぎみだった腕に余裕が戻りました。


「上書き」の場合、理由に気づくまでがスランプです。

そこから、間違った「くせ」を修正するのが大変ですが、それでも、迷ったトンネルの出口が見えている分、気は楽です。トンネルを抜ければ、今までより自信を持てるでしょう。

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不安を背負って、これから手をつく地面を、挑戦のたびに見下ろしました。この1回でスランプを抜ける自信がなくても、できない自分を体験しないと、スランプは変わりません。

できたのに、という気持ちがプライドなら、壁を乗り越えようという気持ちもプライド。スランプは、プライドとプライドの戦いなのかもしれません。