今回は「ドンキーのこと」。
再びドンキーが跳べるようになってきました。
夏のあいだ、急にうまくいかなくなり、2週間くらい1度も成功しない時期もありました。自分の中では、もはやレベル4と化していたドンキー(ほんとはレベル2です)。
やっと気づいた原因は、「後から上げた足が動いていない」でした。
片足踏み切りのドンキーは、逆立ちになりながら、どちらかの足を先に上げます。
それから残った足で地面を蹴り、逆立ち状態になったところで膝を曲げ、伸ばして戻るときの反動で体が一瞬浮いたときに縄を通します。
流れを書いてみると、いくつもの動作がつながっていますね。その中で「膝を曲げ、伸ばして戻るとき」に、僕の弱点がありました。
どうも、先に上げた足の勢いだけで戻ることが多かったようなんです。
僕の場合、先に右足を上げますが、後から左足も上げて逆立ち状態になったあと、右足を先に戻すクセがありました。左足はつられて戻るだけ。へたをすると、左足が上がりきらないうちに先に上げた右足が反動をつけていることもありました。結局、反動が片足分しかなくて体が浮かない……というのが、ドンキーを失敗し続けた原因でした。
気づいたのは、左足の筋肉痛がきっかけでした。
9月の始めに何度か成功が続いた日がありました。このときは、どうしてできたのかわからず、そのときだけは感覚を覚えているので繰り返せた感じでした。
次の日、左足のももの裏側が筋肉痛になりました。
跳び慣れていると、あまり使わない動きをしたときくらいしか筋肉痛は出ません。考えました。昨日の練習で何を跳んだ? 何を跳んだらここが痛くなる? もも裏の筋肉を使うのは、ドンキーくらいしかありませんでした。
ひさしぶりに成功が多かったドンキー。いつもより動かしたらしい左足。
そうか! 後から上げた足の反動がついたから、成功したのか!
次に練習したとき、イメージどおりにドンキーが通ったことで、推測が当たったのがわかりました。後から上がった足をしっかり振り戻すことで、両足の反動が生まれます。ひさしぶりに、あの反動で体が浮く感じを「狙って」作ることができました。
成功の裏には、失敗の中で身につけた技術もあったと思います。
上でドンキーはいくつもの動作がつながっていると書きました。できない時期が続きましたが、たとえば「逆立ちの恐怖心に慣れること」や「逆立ちを維持する力・感覚」は、ドンキーができない時期も上達したと思います。特に、今の2つは、両足とも反動をつけるまでの「倒立時間を保持する」のに大切です。
このへんの下支えがあるから、上の原因に気づいたときに、すぐに成功したのでしょう。
成功といっても、まだ半々ですけどね……。ただ、やっと大きな壁を乗り越えて、成功を狙えるところまで来たと思います。
ドンキーに挑戦する人すべてに当てはまるヒント……とは言えませんが、同じ理由で行き詰まっている人がいれば、こんな話も役に立つでしょうか?
方法を見つけるのは、実は簡単なことです。
難しいのは、その前にある「原因を見つけること」。
原因が見つかれば人にも聞けます。逆に、ただできないというだけで解決策(方法)を聞いても、相手も、同じようにできない原因を探すわけで、ときには答えられないこともあるでしょう(僕の場合、見る人が見れば、すぐに指摘してもらえる部分だったかもしれませんが……)。
ドンキーの初成功は、たしか3月くらい。
それ以来、続けてきたのが、安定して成功するための原因を探すこと。
その難しさを身をもって知った、半年間でした。
時間かかりすぎですけど、自分なりにつかんだ成功でした。よし!