今回は「演技のこと」。
初めて人前でフリースタイルを跳んだのは1年前の学校の夏祭り。
全然ダメでした。人前で曲に合わせて跳ぶのはこんなに大変なんだと痛感して1年。何度か人前で経験を積んで、再び、夏祭りで跳ぶときが来ました。
去年の、夜の運動場で投光器に照らされて……というステージを思い返しながら、公園の土の上で練習を重ね、ときに暗い中の練習もして、ついにやってきた夏休み最後の夏祭り。
……雨のため、舞台は体育館のステージでした……。
(動画はその後削除したので今は見られません。すみません)
なんというか、気持ちの軽い演技になってしまいました。
お祭りムードの中、見ている子どもに「なわとびせんせー」みたいに呼ばれて手を振るとか、今までにない浮かれた状態で始めてしまい、しょっぱなから縄はからむわ、ドンキーで勢いあまるわ……。最後までで何ミスしたんでしょうね。
全体的に、ジャンプが浅く、各つなぎの締めが甘くて、調子が上向いたところでひっかかるのを繰り返してしまいました。
思えば、体育館のステージで演技したのは初めてです。
グリップが白いこともあって、特にリリースで、意外と照明その他の背景に戸惑いました。学校で働いていてこう言うのもなんですが、夜の体育館、しかもステージはかなり明るいんですね……。緊張というより、終始落ち着かない感じでした。
音響もフロア(演技するステージより前)で流れていたので、音が遠く聞こえる中で跳ぶ、というのは初の経験になりました。動画で、演技前に戸惑っているのはその確認でした。曲が遠いぶん、縄の音はよく聞こえたものの、へたをするとBGMを聞き逃しそうになるという……。スタッフのかたの責任じゃありません。こちらからの打ち合わせ不足でした。
どういう環境でも、言い訳せずに跳べるようにならないといけませんね。
とはいえ、実は今までで一番拍手をもらった演技になりました。
ドンキー失敗後のドンキー、ウィンドミルスピン、後ろSOAS。
このへんは結構聞こえてました。ドンキーはもともと2回入ってるんですが、やり直し的な雰囲気がかえってウケたのかもしれません(笑)。ウィンドミルスピンも奥の幕に当たらないように忘れずに移動してから回せました。お祭りムードのおかげで気持ちに余裕ができていたのかもしれませんね。
ただ、気を楽にしすぎて全体的に縄運びが雑になったのは見てのとおりです。特に、集中に欠けて残念だと思っているのが、TJとヒーローフィニッシュの失敗。
TJは、直前にSC、SOを軽く跳んで、そのペースでふんわりと入って失敗しました。僕の腕前では、TJのために一瞬ためてから跳ぶのが必要です。その心構えが抜け落ちていました。演技に臨む態度として失敗だったことが、いい・悪いではなく、「許せない」というか……。
ヒーローフィニッシュは、先月の同じ演技でもはずしました。あのころから、手と足が離れるクセがついていて、修正してきたのに失敗したのが悔しいです。反省が生かされていないどうしようもなさがアウトでした。
これくらいが、この1年でたどりついた自分の平均的な演技だと思います。
練習ではもうちょっと縄が走っている気がしますが、人前だとそうはいきません。思いきって跳べず、回せず、これくらいになる、というのが無難な結果でしょう。
これではダメですね。
1年前、来年も機会があれば、今度はミスを少なくしたいと思いました。テンポに合わせるのが難しければ、フォームを崩すより、持ち直して跳ぶことを優先しようと決めました。どれも直ってません。
良くなってきていたとしても、ミスが目立っている時点で演技として成立していません。1年の結果はここまででした。
これで、一区切りつけます。
結果がどうあれ、ここ最近、特に夢がどうこうと再認識したあたりで、区切りにすることを考えていました。なわとびをやめるわけではありませんが、一言で言うと、疲れました……。
できれば、一番「人前」として想定していた学校の演技で、手ごたえをつかんだうえでこう言いたかったんですが、なかなかうまくはいかなかった再挑戦、でした。