とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

142 体幹コンプレックス

今回は「体のクセのこと」。

体のバランスが、いろいろと影響しているのに気づきました。

僕は体が右に傾いています。生まれつきなのかはわかりません。体が傾きがちということ自体は、だいぶ前から知っていました。

個人写真を撮るときに、右に傾いていると言われたのがきっかけだった気がします。たしかに体は右のほうが重くて、靴底も右足のほうがすり減っています。何より、首からお尻にかけて、明らかに右半身のほうが肉がついて盛り上がっています。筋肉なのかぜい肉なのかわかりませんが……。


なわとびでは、右足ばかりがひっかかります。

オープンで回すときにひっかかるのは、ほぼ例外なく、右です。体が右に傾いているので、跳ぶと、どうしても右足のほうが下がるからです。

ドンキーをやるときも、油断すると右に倒れます。このまえの演技で倒れたのが、まさにそれでした。同じ演技で、SEBO(ほぼEBOですが……)の着地で体勢を崩したときも、やっぱり右によろめいています。それくらい、右のほうが重いです。

これだけでも、空中でバランスをとるなわとびでは苦しい問題ですが、さらに問題がありました。


左に意識が行かない。

右利き左利きの問題とは別です。僕は右利きですが、それ以前に体が右に傾くので、右に先に意識が行ってしまいます。ずっとそんな状態で生活してきたので、右に重心が寄りすぎても、むしろ普通になってしまい、「右に意識が行きすぎた」動作になっていました。

その結果、左手の動きがおろそかになっていたことに気づきました。

後ろ3重跳びの練習を続けていると、うまく回せないのはいつも左手です。3回旋めくらいで、左が空回りになることが多いです。また、最近の演技では、どの演技でもグリップを落としています。リリースキャッチ以外で、落としたのはほぼ左手でした。

それだけ、右で保持しすぎて、左に力が入らないクセがついています。

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こんな流れですね。

縄が不安定になりがちなのも、左右のバランスが悪いのが関係しているのでしょうか。たしかに右寄りに縄が回ります。体が右側に開いているうえに、右のほうが力が強くて右に縄が引っぱられているのかもしれません。 


左をきちんと意識すればいい。

そう思って、左手に意識を持っていくと、今度は全体のフォームを見失っています。「左手への意識」という要素が増えたために、複数の動作をまとめきれなくなっているのだと思います。

うまくきまるときは、自分としてはとてもきれいに縄が回ります。ただ、それを持続するのは難しくて、ちょっと油断すると左手に力が入っていないという……。最近だと、連続で後ろ3重跳びができても、最後は左手から崩れて回しきれなくなるのが、まさにこの状態ですね。

このへんは、誰もが左右どちらかにクセを持っていると思いますが、僕はちょっと極端みたいです。ぱっと見でそう見えなくても、左手が動いていないのは、僕自身が一番感じています。

演技だと、まともに影響が出る問題です。

演技でBGMなどに合わせられず、動きに集中しきれないという問題をずっと抱えています。そういうとき、とっさの判断が必要になると、右が先走って動いたり、左が半端にしか動かせなかったりすることがあります。どうも、集中できないという問題は、左右のアンバランス、左の不完全という問題に重ねてつながっているみたいです。


心の問題と体の問題。両方とも問題があると言うことですね。

それでも、課題はすこし明確になりました。左手の状態を気にしてみると、たとえば後ろ3重で、左手の握りが甘いとか、左手首が1回旋ごとに外に開いていく(右は保持できている)とか、今まで気づかなかったことに気づけました。直せるかは別として……。

ちょうど『おおきく振りかぶって』という野球マンガの最新話(第124回:『月刊アフタヌーン』11月号掲載)で、バランスの話や練習方法が出ています。右投げの人でも、左で同じだけ練習する方法や、後ろから前に投げる動きに対して前から後ろへの動作も鍛える話もあって、ものすごく真顔でページをめくっていたと思います(笑)。

体が傾くまでずれた体幹は、そう簡単には調整できないかもしれません。それでも、なわとびでも、左右、前後などを意識して全体のバランスにつなげていけるといいなと思いました。