とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

143 縄を逃がす

今回は「縄さばきのこと」。

自分にとっての大技を練習していると、跳べたときに「縄を逃がす」ことが多いです。

縄を逃がす。

「のがす」じゃなくて「にがす」です。大技を跳んだあと、かえし跳びやサイドスイング、あるいはリリースで、跳ばずに縄をさばく状態。言葉にすると、「逃がす」が合ってるのかなと思います。

大技のあとって、しゃがみ着地に近いことが多くて、続けて跳ぶのが難しいです。そのままだと足に当たって終わる。それで、縄を逃がすのです。だいたい縄は前後に回っているので、上の逃がし方はどれも横に縄を送る動きですね。

最近は後ろのTJや背面後ろはやぶさ系?(SASOとか)に挑戦しています。成功はぎりぎりで、体勢が苦しいので、思わず背中から横に抜いてリリースします。

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後ろ回しで背中から抜くリリースがやりやすいので……。キャッチしてまた跳び始める動きは、これでこれで1つの構成にしてもいいような気がしますが、これでいいのかな……と。

縄だけじゃなくて、なわとびから逃げているようにも思えるからです。


まずは次の1回を跳んでみよう。

2重跳びの練習で、よく見るアドバイスです。1回跳びきって終わってしまうのではなく、体勢が崩れても「2重跳び→前跳び」のつなぎができるかできないかで、跳んだあとのフォローの技術が違ってきます。要するに、連続して2回めを跳ぶのに近づけるどうかですね。

縄を逃がすのは、この点から見ればアウトです。

次につながらない。立て直しをしているものの、やっぱりなわとびは「続けて跳べてこそ」です。続けて跳べる技術があって、余裕を持って縄を逃がすならいいと思いますが、まずは縄を逃がさずに次の1回を跳んでみるのが大切ではないかな……と。

上手な人のように、TJ系を3連続!なんてできませんけど、前跳びや2重跳びをはさんで3回跳ぶのなら、なんとかいけそうです。そのためには、大技のあとで縄を逃がしていては、前跳びをはさむことすら上手になれません。

予備跳躍に対して事後跳躍とでも言うんでしょうか。

次の1回を予定していれば、けが防止にもつながると思います。大技だけで終わろうとすると、どうしてもむちゃがきいてしまいます。むちゃ=強引な姿勢=けがの確率アップ。次の1回まで考えた跳び方なら、事後跳躍ができそうもなければ、見切りをつけて終えることもできるでしょう。


苦しいときの縄のブレにも近いものがあります。

CL/CLがずっと不安定です。体を傾ける動作があるので、前回書いた体幹の影響が大きくて、左手を足の下に入れる(左に傾く)と体勢が苦しくて縄がブレます。

ただ、縄のブレには2種類あって、「苦手な姿勢だからうまく回せない」という体の原因と、「苦手な姿勢だから早く終わりたい」→「強引に回して縄がブレる」という心の原因があります。

心の原因のほうは、これも、縄を(中途半端に)逃がしてしまったと言えるんじゃないかと思います。

あとは、練習で演技の一部分をやって、引っかかった段階でやめてしまうのも近いものがありますね。引っかかった部分を見直すため、と言えば聞こえはいいですが、結局はミスでそれ以上跳ぶのがイヤになった状態です。そういう中断から立て直すのも練習のはずなのに……。縄を逃がしたというより、自分が逃げただけです。

縄を逃がさずに、常に次の1回に挑戦して跳べるようになりたいですね。