とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

151 はやぶさのコツってなんだろう?

■ 頭の上と下を回すのを意識する

今回は「はやぶさのこと」。

前回、この一文を書いて、ひっかかるものがありました。

あや跳びは、交差しなければもう一度開けません。途中である交差状態を成功させなければ、あや跳びはできないのです。

  ―― 150 自分が見えずにケガをする より

はやぶさこそ、まさにそうだよなーと思ったのです。


はやぶさ(2重あや)にはCO(交差→オープン)とOC(オープン→交差)の2種類があって、特にCOこそ、最初の交差(クロス)が成功しないと始まりません。

はやぶさ(CO)に失敗するのは、大きく分けて3パターンです。

1.最初の交差が通らない(ひっかかる)。
2.最初の交差は通るけど勢いがない。
3.最初の交差は通るし勢いもあるけど、最後に開けない。

この1と2で、最初の交差がポイントになると思います。「交差の瞬間がどれだけうまくいっているか」ということですね。

基本のあや跳びができているかどうかは、こちらを参照。

交差とびを先に練習しろ!誰でもできるあやとび練習5つのステップ - なわとび1本で何でもできるのだ

これ、はやぶさでも重要です。最初の交差の安定感は、そのあと腕を開く技術にも影響します。まっちゃんの解説も含めて、最初の交差をイメージしたときに僕が大切だと思ったのは、次の3つ。

・縄が頭の斜め前まで来たら交差に入る
  →これより早く交差を始めると、縄がうまく回りません。

・おへその前で腕を交差させる
  →これくらい交差の位置が低くなれば、足に当たることは少なくなります。

・グリップの先を下げるようして回す
  →逆に、グリップの先が上がっていると、縄が高くなって足に当たりやすくなります。

「ななめ!」「おへそ!」「まわす!」の3段階というか……。この3つの流れができれば、縄がもう一度前に回ってくるところまでいけるでしょう。上の失敗3パターンのうち、1(交差が通らない)はこれで突破です。

失敗2(勢いがない)は、交差が上手にできるようになると、勢いもつけられるようになります。多くの人が2重跳びからはやぶさに入るように、「縄の勢いをつけて交差に突入」する回し方になります。

1つ大切なのは、交差をしてからも、グリップの先を下げるようにして「回す」こと。縄の勢いまかせでも回りますが、そこに自分で回す勢いも加えてみましょう。これだけで、足の下を通るときの勢いが変わります。


次は腕を開くところです。

ポイントは1つ。交差するときと同じように、縄が頭の斜め前まで来たら、腕を開くといいと思います。

縄が頭の上を通りすぎて、すこしずつ下へ回っていく勢いに合わせて、腕を開きます。これが、縄の回る方向(上から下)と同じになるので、腕を開くだけで縄を下に回せます。

ここで足に当たってひっかかる場合、腕を開きすぎている可能性があります。腕を開きすぎると、縄が横に伸びてしまいます。横に伸びた縄が足の下まで届かないようなら、腕を開きすぎないようにしましょう。

腕を開くタイミングが難しいときは、2重交差もヒントです

余計に難しいじゃん!と思うかもしれません。大切なのは、2回目の縄が回ってくるタイミングを見ること。最初の交差ができて、勢いもつけば、腕を交差したまま2回目の縄が体の前まで回ってきます。

その状態で、「どこなら腕を開きやすいか」確かめてみましょう。2重交差の途中で腕を開くのがはやぶさです。2重交差が跳べなくても、そのかわりにはやぶさを跳んじゃいましょう(笑)。

上のリンクで、まっちゃんはあや跳びより先に交差跳びをすすめています。あや跳びをはやぶさ(2重あや)に置き換えるなら、「はやぶさより先に2重交差」と言ってもいいのかな、と思いました。

これで失敗3(腕を開けない)も突破です。


まとめると、こんな感じでしょうか。

イラスト:中盤に書いた3つのポイントを連続写真風に描いた絵。跳ぶ直前、頭の斜め前くらいで交差に入る。おへその前で交差し、グリップは下を向けて回す。交差ができたときには跳んでいる。交差した腕を開くのも頭の斜め前くらい。腕を開くときも、グリップは下を向けて回す。

はやぶさのポイント …… になってるかな

人によって、難しくて壁になるポイントは違います。なので、困っているポイントを助けるコツも人それぞれです。コツってなんだろうと考えながら書いた話ですが、誰かにとって「当たり」になっていればいいですね。