とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

177 誰のためのアクセント?

■ アクセントをつけるためにやりたいこと

今回は「アクセントのこと」。

なわとびのフリースタイルの採点基準の中に、アクセントという項目があります。

選曲した曲の(それと認識できる)特別な箇所で、3重跳びやダブルバウンスなどの特別な動きがなされているか

――全日本ロープスキッピング選手権大会 シングルロープフリースタイル ルールブックより

これだけ読むと、「ジャン!と鳴ったときにバン!と跳ぶ」イメージです。おおざっぱすぎかな……。細かくは説明がないので、これくらいのものだと思ってました。

自分で演技するときにアクセントのことを考えるようになったのは、今の演技がほぼ初めてです。でも、動画で見てみたら、自分が思っていたほど、アクセントに見えませんでした。


このへんが理由かな、と思ったことがいくつかあって、

・着地がきれいに見えるかどうか

上手な人の動画を見ると、ジャン!と鳴ったときにちょうど着地しているように見えます。縄の動きは速くて見えないものですが、着地する体の動きはよく見えます。アクセントに合っているかどうかがわかりやすいのです。(僕の場合、着地がアクセントとズレている印象が強い)

・技自体がきれいかどうか

きれいに技を跳べていれば、着地もきれいに決まります。着地のタイミングをねらう余裕があるからだと思います。特に、アクセントが続く場面だと、フォームを崩さずに(しかも連続して)技を跳べないと、1つ1つのアクセントで技も着地も決まりません。(技が安定しない自分は、跳ぶだけで必死で、アクセントに合わせる余裕がないのがよくわかる)

・そもそもアクセントなのか

動画で自分の演技を見てみると、そこまでジャン!と鳴っている感じがしません。ある音に合わそうとするうちに、自分の中でだけ、その音の特別さが大きくなってるんじゃないかと思います。これを他の人が見ると、ただ音に合わせているだけで、ルールブックの「(それと認識できる)特別な箇所」というほど特別な音には聞こえない状態かもしれないのです。(自分にとってのアクセントでしかない、ということ)


必要なのは、わかりやすい音と、その瞬間にきっちり跳べる腕前なのでしょう。

イラスト:楽譜を背景に後ろSCLOを合わせている男性。四分音符が大きく前に飛びだしている。上方に広がるように効果線。

自分も、見ている人も、楽しめるのがアクセント

実際にアクセントを意識するまでは、僕の演技作りは、音の感じ(曲のイメージ)に合わせて技を当てはめてみるパターンでした。今の演技も、最初はおおまかなイメージで、作っている途中でアクセントの存在を知って、試してみた感じです。

その大変さに気づいたのが今回の話。

フリースタイルのルールには、「ビートに合っているか」という基準もあります。アクセントは、ビートの中でも特別な音に合わせること? だとしたら、ビートに合わせられないと、アクセントなんかねらえないのでしょう。

ねらって技を決めるというだけでも、けっこうレベルを要求される話だということに、改めて気づきました。


自分が楽しむためのアクセントでもいいのかもしれません。

自分の気持ちのいい形で決める。それも1つの合わせかたです。でも、動画で確認して首をかしげてしまうなら、自分が納得できるところまではめざしてみたいですね。技の精度が上がらなくて、ビートに追いつけないことばかりなので、できないままで終わるかもしれませんが……。

今の僕がアクセントを漢字で書いたら、悪戦苦闘になると思います。