とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

181 違和感あってのEBO

■ 頭の上を回らない縄を受けいれる

今回は「EBO系のこと」。

EBOって不思議な技だと思います。

縄が横から通って、頭の上を回らない。

学校で跳ぶ技は、だいたい頭の上から回ってきた縄を跳んだら1回です。前とび、2重とび、はやぶさ、どれも頭の上から縄が回ってきます。後ろ回しもそう。

EBOは、横から来る縄を跳ぶ違和感、というんでしょうか。

側振とびも似たものがありますが、サイドスイングから縄を体の前に持ってくるので、「横から」という感じがしないんですよね。


たとえば、前のSEBOは、こういう流れです。

イラスト:前のSEBOの縄の流れ4つ。SEB、体の横、前、回す。

前のSEBO:横 → 前 → 回す

EBをやろうとすると、サイドスイングからの動きになるので、だいたいEBOは「S」EBOになります。

イラストのように、1のEBの部分では縄が頭の上を通りますが、そこからは横で回って、そのままOにつなげて技が完結します。この横で回るところが、普通の技と違う感じがするんですよね。

後ろのSEBOはこうなります。

後ろのSEBOの縄の流れ4つ。後ろSEB、体の横、後ろ、回す。

後ろのSEBO:横 → 後ろ → 回す

後ろ回しは最初とっつきにくいんですが、1回サイドスイングで空振りして、2回めで手を前後交差にしてEBに持っていく感じですね。イラストは、サイドスイングのあと、EBをしたところからの動きです。

これなんてもう、一度も頭の上を通ってません

「縄が足の下を通ったとき」が技の成立になる、という基準でいくと、後ろ回しのEBはいきなり後ろから足の下を通してEBが成立して(イラストの1)、2~4の流れでOを通せばSEBO全体が完結です。そのあと縄は頭の上へ後ろ回しされますが、SEBOだけで見れば、頭の上を通ってないわけです。

前のSEBOも、背面サイドスイング(縄が背中側にある状態)からスタートすれば、やっぱり頭の上を通りません。

この違和感を受け入れるのが、EBOを身につけるための1つのヒントだと思います。


頭の上を通ってないよ。ほんとにこれでいいの?

この気持ちに自分でいいよ、と言えると、迷いが1つ消えて跳びやすくなるでしょう。すでに跳んでいる人がそう跳んでるんですから、いいも悪いもないんですが(笑)。

EBTJも、前はSEBOの応用で、EBのときにEBトードにするかどうかが違うだけです。ところが、後ろは、足の下を通る順番の関係上、ちょっと複雑で、最近になってようやく構成がわかりました。まだ跳べてないので詳しくは書きませんが、これまた「これでいいの?」な違和感をじわじわ感じる技でした(笑)。

縄を横から通す技術は、普通の技とは違って、違和感があります。そのぶん、技術的にも最初は慣れた動きではありません。

慣れてないから違和感があるとも言えます。違和感を感じれば、もう次のステップでしょう。

違和感のある動きに慣れれば跳べる。EBO系はそんな技だと思います。