今回は「縄のねじれのこと」。
前回、縄が切れて補修したら、それまでねじれていたのが直った話を書きました。
繰り返しますが、推測です。気温が上がってきて、縄が固くならなくなったから、という線もまだ捨てられません(笑)。
それはともかく、ねじれたのは事実。
そもそも、ねじれなければ悩まなくてもすむわけで、「ねじれた原因はなんだったのか?」が大切です。そこから「ねじれないようにするにはどうすればいいか?」という予防にもつながります。
というわけで、ねじれた理由その1~4をどうぞ(また推測ですが……)。
その1・左右の力がそろっていない
左手が弱いです。右手で回す力が勝っていて、後ろ3重なんて左手が回しきれません。
左右がふぞろいだと、右手側からのねじれがわずかに生まれます。何百回と繰り返すうちに大きなねじれにつながっている気がします。
その2・交差の組み方がいつも同じ
左手が上です。体の左右のバランスが悪いせいか、右手が上の交差は体が引きつります。交差すると縄がねじれるわけですが、これがいつも同じ方向にかたよっているせいで、ねじれのクセがついた気がします。
サイドスイングも同じです。多回旋は左サイドで始めることが多くて、特にこの冬は後ろの背面系多回旋に挑戦していたので、一番ねじれやすかったのはそれ系の技でした。演技でも、全然跳べないと思ったら、後ろ背面系のあたりで縄がねじれていて、跳べなくて当たり前みたいなこともときどきありました。
その3・回転子が傾くから
「回転子」とはグリップと縄をつなぐところにある部品のこと。縄がねじれても、普通、回転子がグリップの中でねじれを戻すように回って、回転子で留められた縄も連動してねじれから戻るようになっています。
ところが、ねじれが大きくなってくると、グリップ側で縄が戻ろうとするときに、戻り方も大きくなります。回転子の回り方が大きくなるということです。
大きく回る回転子は、すぐにグリップの内部に当たってしまって、スムーズに回りません。つまり、ねじれもスムーズに戻りませんし、回転子がグリップの中で動けなくなってしまったら、それ以上ねじれも戻らないことになります。
ねじれそのものが回転子のじゃまをしてしまうわけです。
その4・やっぱり寒いから
大きな理由は1~3だと思います。一方で、それをフォローできるだけの柔軟性が縄になかった、というのも、やはり大きいと思います。
さんざんねじれたクセは、冬の寒さの中では自然に戻らなかったのでしょう。吊るしておいても、常に部屋が暖かいわけじゃありません。
というわけで、ねじれる原因と直せない状況が見えてきました。
じゃあ、その対策は?
ここ、個人的には苦しいです。1や2は体の問題で、意識してもどうにもならない部分が大きいです。逆の動きも意識して取り入れて、体と縄を慣らしていくしかなさそうです。
あとは環境。ねじれを残すと、3のように、だんだんと悪化する可能性があります。毎回縄を温めてメンテナンスすれば、すこしは変わるんでしょうか。
ただ、グリップを持ち替えれば、同じことをしてもねじれは逆になって、右ねじれと左ねじれでつり合いがとれる気がするんですが……。そもそも、意識しなければグリップなんて手に持つときに2分の1の確率で持ち替えているわけで、それでも一方にねじれていってしまうのはなぜなのか(笑)。
わかるようでわかりません。自分の頭のほうがねじれそうです。