今回は「遠心力のこと」。
あけましておめでとうございます。
子どもになわとびを教えるときに、回し方が一番気になっています。
年末に、233 縄が教えてくれるで書いたように、縄がきれいに回ってこないと、タイミングを合わせられません。233では、そこそこの縄を使えば重みもあるので、「縄が勝手に回ってくれる」みたいなことも書きました。
この話、2年前に086 縄を回すための「見えない重り」でも書いています。
今読むと、「方法」としてはいいけど、「感覚」としてはどうかと思います。特に、「縄を張って回す」って、どういう感覚なのか。回してる側としては、もともとそれがわからないから困ってるんですよね。
回すときの遠心力は、そのまま重みになって感じられます。どうやってその重みを感じるか? つまりは、どうやって重みを作るか?
縄を遠くに。縄の先を引っぱって、重さを作る。
重みを「感じる」なら、これかなあと。
ただ、これだと縄が勢いよくこっちに向かってきて、跳ぶには不向き。今度は、その重みを下に向けてごらん、とすると、初めて足の下を通るのかなと思います。
それでもまだ勢いが良すぎます。もうすこし軽く、あわてなくても跳べるくらいに抑えて……と弱めていくと、いつのまにか段階をつけた練習になって、遠心力の調節を身につけていけるんじゃないでしょうか。
跳べたあとも課題ですね。
なわとびは前から後ろだけじゃなくて、跳んだあとの「後ろから前」も必要です。
ここでふれるのは、イラストで強調している「グリップを横に向ける」という点だけ。
グリップを縦にしてしまうと、スキーで腕ごと後ろに持っていくような体勢になって、前に戻しにくくなります。勢いがついていれば、グリップを横に向けているだけでまた前に回せます。そしたら、また「引っぱって重さを作る」に戻る、というわけです。
跳ぶタイミングはまた別の話で、今回は主に、前から後ろに回す部分の話でした。
応用として2重とび。
こちらはむしろ、勢いをつけるのが大切になってきます。
いきなり1回のジャンプで2回回すのはたいへんです。まずは、すこし遠くに回した縄を引っぱって勢いをつける。これを2回繰り返します。それこそ、2重とびくらいの速さで2回跳べたら、もうできたも同然。それを1回のジャンプでやるだけ。
理想論っぽいですが、まずは方法がないと……。というわけで、どこかで試してみようと思います。