■ キンクを参考に
今回は「縄のねじれのこと」。
去年、縄のねじれについて書いたことがあります。
今年も寒くなってきたあたりで、再びねじれはじめました。186でいろいろ理由を考えてますが、寒さで縄が固くなる影響は、やっぱり大きいみたいです。
今さらながら、こういうねじれについてネットで調べてみたところ――。
見事にありました。
(2023.10.1 追記:リンク先がなくなっていたので別のページに変えました)
あやうく「うわっ」と声が出るところでした。
これですよ、これ! この状態なんです!
「キンク」っていうんですね。吊り下げ用のワイヤーロープでは、この状態になったら強度が大きく下がるので使用してはいけない、という規定まであるみたいです。
なぜこうなるかも説明がありました。
ゆるんだ縄を、強い力で締める(引っぱる)と、ねじれが戻るより先に縄が引っぱられるので、ねじれの入った状態が残るそうです。
なわとびだとこういうことですね。もう、おそろしく納得でした。そして、これが自分の縄に起こっている状態です。
一番下が、縄の中央にあたります。縄がゆがんでいるのは、中央から10cmくらい離れたところ。これでも普段の状態です。
ねじれが残ったままなので、すぐにねじれている方向に巻いてしまうのです。
(2023.10.1 追記:自分の縄がキンクと同じ状況なのかは正直今でもわかりません。実は当時、なわとび友だちの感想も「ちょっと違うような……」でした。続く後半も推測まじりです)
やっぱり、体のクセが一番影響していると思いました。
・体が右にゆがんでいるので、右が下がる → 交差はいつも左手が上
・左手をうまく動かせないので、縄が傾く → ねじれやすくなる
前回しも後ろ回しも交差の手が同じです。サイドスイングも、左が上の交差をしやすい回し方になります。縄にかかる力が常に一方向になって、それがそのまま縄のクセにつながってしまうわけです。
上のイラストは、交差からオープンにするときに縄に起こりやすい状態だと思います。
縄にクセ(ねじれ)がついていると、きれいに縄が開きません。交差でできた「輪」は、言ってみれば縄がねじれてくるっと巻いた状態です。それが残ったまま、強引に開くから、キンクを起こすのです。
こうなると、自分のクセが解消されないかぎり、縄のクセ(ねじれ)だって解消されないわけですよね……。
ねじれは逆のねじれで元に戻らないのか?
何度も試してます。でも、かなり手ごわいです。
たとえば、上の写真は、一晩逆方向にねじって吊るしてから自然に戻した形です。それだけやっても、元のねじれ状態に戻ってしまいました。
キンクという状態が、分子レベルでどういう状態なのかよくわからないのですが、逆にねじって固定するくらいでは直らないようです。熱があるほうが分子運動も活発になるらしいので、熱湯の中とか、ドライヤーの温風を当てながらとかすれば、ねじれた分子の配列が動きやすくなって、もうすこし効果があるのかもしれません。
ただ、これは、極端な例で言えば、バネの巻き方を逆転させているようなもので、はたしてきれいにまっすぐになるのかわかりません。
一時的な対策としては、サイドスイングや交差するときの手の上下を逆にすると、ねじれが元に戻ります。クセのついたねじれとは逆方向にねじった回し方になるので当然なんですが、寒い中でねじれはじめたときには、すぐやるようになりました。
あとは、購入した時点で(たたまれた状態なので)ついているクセを、できるかぎり取ることも必要なのかもしれません。案外、その段階のねじれをそのまま悪化させている可能性もありますし……。
ほんとにキンクと同じ現象なのか――?
ここまでくると、自分を変えなきゃ同じことの繰り返しなのかもしれません。