■ 回転トードほどき?
今回は「技分析のこと」。
学校で子どもに見せたら、けっこうウケがよかったので……というわけで、これです。
この 0:29 あたりにある、縄が体のまわりを横回転に走る動きです。
1.トードの姿勢から入ります
縄が前に回ってきたら、それを跳ばずに……。
2.縄をいったん、右に振ります
実際に回転させる方向と逆です。見せ場の回転をする前段階の、予備動作みたいな感じですね。3で回すときに、反対側の端から引っぱるように回すので、勢いをつけやすいです。
3.今度は縄を左に振ります
左足を軸にして、体も左に回しながら……という感じです。右手は左足の下。左手は、普通に体の外側を回っています。そして、次で1つ工夫が必要になります。
4.左手を下に向けて、背中側を回します
あまりやらない動きですね。後ろのインバースTJの3回旋目が近い(?)でしょうか。
左に振った縄が、背中側に回るあたりで左手を下に向けます。このあと、背中側で縄が体の右側に回っていきますが、5で縄がどういうふうに動くのかを考えて回すといいでしょう。
5.右側から右足を抜きます
背中から回ってきた縄を、イラストのような形で回して右足を抜きます。気をつけたいのは、左手の縄は頭の上を回していること。そうでないと、右肩あたりで縄がひっかかります。
このあとは好きにつなげます。Blake Denley 選手は後ろの WeaveAS というのか、全身がからまりそうな技に突入してますが……。
これも、きまると鮮やかに見える技です。
こんな姿勢で縄が通るの? と思ったら、ほんとに通ってしまう。普通に左手を頭の上で回せば、ステップスルーやモンキーの動きですが、回し方を変えただけで一気にかっこよくなりますね。背中の左手にほれぼれします。
パフォーマンス要素の目立つ World Jump Rope ならではの技かと思ったら、FISACの世界大会でもやってる人がいました。
1:02 あたりです。EBトードの姿勢から入ってますね。イラストの2からは同じ動きになります。
この技、以前全日本でもやってる人がいましたが、東洋系の人がやると中国拳法っぽくて似合うなあと思います。