今回は「側振とびのこと」。
SCCC系4連が跳べました。
たぶん、サイドスイングしてから跳びはじめているので、サイドスイング+3重系の4連続が正しそうです。挑戦したことがあまりなかったんですけど、意外と跳べて自分でもびっくりでした(笑)。
で、調子に乗って学校でも子どもの前でやってみせて、「今のはね、」と言いかけたわけですが――。
これって、側振何重とびなんでしょうか?
たぶん、側振4重とび?
側振(サイドスイング)を入れて○重とびと呼ぶのか、側振+○重とびと呼ぶのか、どちらかだと思うんですが、正式にどちらかというと、…………。
学校のなわとびカードにある「そくしんとび」は、サイドスイングをしてから交差で1回と数えますが、「サイドスイングをするときに跳んでいなければならない」というきまりはありません。ずっと足をつけて、交差とびをするときだけ跳んでもかまわないのです。
単縄用語で言えば、S、CでもSCでもかまわないわけです。
・S、C(サイドスイングしてからジャンプして交差とび)
・SC(1回ジャンプするあいだにサイドスイングと交差とびをまとめてとぶ)
でも、SCのことを「側振2重」という子はいます。縄の勢い、音の聞こえ方あたりが2重とびに近いからかもしれませんし、単純に、S、Cよりも速く、でもジャンプは1回で跳び続けている「感じ」を、1つでも上のレベルで言ってみせたいのかもしれません。
SCCCだって、単縄の世界でも「4重系」と言う人はけっこういるみたいです。この場合は、側振4重と言うより、単に4重の中に側振の1重分が入ってることになりますね。
じゃあ、なんで「側振何重とび?」と迷うかといえば、Sの価値です。
サイドスイングは多回旋の1回分なのか、というのは、おそらく単縄をする人が一度は気になって、でもわりとあいまいにされてきた部分だと思います。
サイドスイングがちゃんとできているかなあと考えると、自信もないのに「4重とびの中の1重」扱いにしてしまうのがエラそうに思えるんですよね。SCCCを側振4重と言ってしまいたいものの、自信がなくて迷っているから、側振何重とびなんだろうなんて話をそらしてしまうのです。
パフォーマーははったりも必要なんですよ、と以前どなたかに言われた気がします。
それに乗るなら、迷うくらいなら堂々と側振4重と言ってしまえ、でしょうね(笑)。
4重くらいになると速くて見えません。ほとんど音で判断です。サイドスイングで1回分の音が鳴っていれば、「4回鳴ったでしょ」と言えてしまいます。わざわざ疑う人なんて見たことありません。ある意味、みんな驚きたいのです。
驚いて喜びたい。そういう気持ちをかなえるためなら、「側振何重?」は側振を入れて数えてしまうのがいいのかもしれませんね。