■ 回転かえしとび?
今回は「技分析のこと」。
後ろかえしとびの話を書いたあとで、書こうと思っていた動きがあります。
219 どうなってるの、この動き?(6)で紹介した、韓国の子どものなわとび演技の動画に、後ろかえしとびを使ったおもしろい動きがあります。
1:23 あたりの、後ろかえしとびからの流れるような動きに注目です。
うまくとらえられているかわかりませんが、こういう動きのようです。
(縄の動かし方にしぼって、体の回転はなくして、全部後ろ側からの絵です)
1.後ろかえしとびから始めます。
これは普通に始めます。
2.縄が後ろに回ります。
ここまでは普通です。イラストだと、右から左の後ろかえしとびをして、縄が左後ろに回っていきます。ここで一度、縄を後ろに落として止めてもいいでしょう。
3.背中側で、縄を左から右に横回しします。
ここがポイントですね。頭上に近い右手を左から右に横回しして、背中の左手はそれに合わせる感じでしょうか。まずは、2の状態で縄を止めて、右手で縄が動くのを確かめてからにするといいでしょう。
4~5.右腕に、縄を後ろからかけます。
続けてラップ(巻きつけ)になります。
横回しで来た縄を右手でさえぎるようにして、イラストのような巻きつけかたにします。
6.ラップから次の動きに入ります。
動画だと、一度左に振って右に戻してラップをほどいていますね。あとは前回しになるので、また回転して後ろ回しにつなげています。このあたりは、5のラップの形からいろんな動きができそうです。
おそらくこれは、後ろかえしとびから前のかえしとびに切り替わっています。
3で横回しにしたところで、縄の動きは前回しのかえしとびと同じになってるんですね。そこから縄を巻きつけると、フェイクEBラップと同じフォームになります。
体の回転が入っていて、何度見返して切り返しの部分を見たかわかりません。僕の中では、こういう動きじゃないかということで収まりました。
これで正しければ、「後ろかえしとび→回転→前かえしとび……の途中でラップ」というのが、この動きの正体ということになります。
219でも書きましたが、使っている技自体はそんなにレベルは高くありません。右端の子なんて、けっこう鮮やかに見えますが、実は全部レベル1(?)の組み合わせで、しかも跳んでないのです。
単純でも、動きをつなげるだけでこんなに目を引く動きになる。
なわとびの魅力の1つが、ここにあると思いました。