今回は「支えのこと」。
SEBOOはほとんど跳べませんが、EBOOならなんとか……。
文字だけ見るとSが入っているかどうかですが、何度も試すうちに「跳ばずに足で体を支えられる」のが大きいことに気づきました。
EBはS→EBの流れで入ることが多いです。つまり、
・サイドスイングをするまで地面を踏み込んで跳ばない
・EBの姿勢になってから初めて跳ぼうとする
・そこからEB→O→Oを1回のジャンプで回す
という動きなら、SEBOOじゃなくてEBOOと言えます(たぶん)。たまたま、今日、人と練習する機会があって見てもらったら、「それでもSEBOOと言っていいんじゃないですか?」と言ってもらえましたが(笑)。
これ、EBに入るまで地面に足がついているので、EBが苦手で体がふらつく自分にとっては、安定感が違うんですよね。多少体がふらついても、足で支えることで、地面からの反発力を使って体の傾きを打ち消せるのです。
これがSEBで始まる、跳び上がりながらの動きだと、たちまち体勢が崩れます。支えるものはありません。しいていえば体幹。でも、体幹では抑えきれません(僕は、ですが)。
EBの入った多回旋は、SEBで始まる技が多いのですが、僕はどうしても体がふらついてしまいます。手首と遠心力でEBを回すのが苦手だからです。ところが、上で書いたようにSをあきらめてジャンプの開始を遅らせる――つまりEBで始まる技にすると、跳びはじめがすこしは安定する、というわけです。
実のところ、これは今に始まった話ではありません。
TJにしてもSCCにしても、とにかくサイドスイングで始まる技は、けっこう「足を残して」技に入ることが多いです。
回しきれないから、という理由もありますが、やっぱり、サイドスイングの段階で体がふらつくので、なるべく足で支えてから跳ぼうとするようになってしまったのでしょう。
247 王道? 邪道? かがみスタート という話で、かがんだ姿勢から始めると、特に後ろのASやCLで手を入れやすいと書きました。
あれも、SASOなどの多回旋で考えると、かがんだ姿勢で、さらに足の後ろに手を入れる勢いまでつくので、体がぐらつきかねません。足で支えて、すこしでも安定感を得てから跳ぶと、すこしは成功しやすくなります。
260 大地の一瞬 という話では、着地の短いタイミングが次の技に入る準備になると書きました。
着地で足がついていて、体を支えられるからこそ、次の技に入りやすいという一面もあるのかもしれません。
これもステップなんでしょうか。
姿勢・縄の勢い・縄の軌道・跳ぶタイミングその他を一度に行って、すこしずつまとめあげていける人ならいいですが、そうでない人はいつまでも体がふらついて強引に跳び続けているだけになります。成功する感覚はつかめませんし、ケガだって起こりやすいでしょう。
サイドスイングの成立は捨てて、とりあえず、体のバランスをとってから跳ぶようにすれば、成功体験も積めますし、そこからが次のステップになるのかなと思いました。