今回は「演技のこと」。
今までで一番気持ちが乗ってこない演技前です。
今年も学校の夏祭りの職員出し物でなわとび演技をする予定です。ここ3~4か月、新しい演技を作って練習してきました。例によってノーミスにはほど遠かったのが、5ミス以内に収まるところまで来ました。
過去を考えれば、いいところまで来た。そのはずだったのですが……。
なぜか本番前に満足してしまいました。
今回は1か月前あたりからレベルを落として、細かいところをあれこれ考えて直してきました。ブログもこの1か月、技術的なことばかり。試すことが増えたせいか、普段は週1、2回だったのを週3くらいで跳びまくっていました(笑)。
調整を繰り返したおかげで、良くはなりました。
回し方や、体のバランスの取り方など、技の1つ1つを考えました。それでもミスるときはミスるので、正解ではないにしても、自信にはなりました。
もうそのへんで、目的が、人前の成功ではなく、「自分の中での成功」に落ち着いてしまったのだと思います。
そんな中で、初めて2ミスで跳べました。今回のフリースタイルは150秒くらいの曲なので、一般的な75秒の倍近くあります。それで2ミスなら、もう十分すぎるほどで、跳び終えて休憩したあたりで、これ以上何をやるんだろうみたいな気持ちになっていました。
デンマークに「ヤンテの掟(おきて)」という言葉があります。
一言でいえば「うぬぼれるな」というのか……。
元は小説の中の言葉で、謙虚であれというメッセージの強い10か条があるそうです。自分を律するためというより、他人を縛るために掟を作ってその町はどうなったか――というお話らしいのですが、単純に教訓のように使われることも多いようです。
初めてこの言葉を知ったとき、僕も教訓のような見方をして、自分のなわとびの腕前とダブらせたのを覚えています。
体のクセとかなんともならない部分もあるのに、ムリして技に挑戦しても仕方ない――そういう気持ちになって、今回はいくつか技をやめました。安定しない部分も、いつもより考えてみました。
2ミスまで到達して、結果は出ました。ところが、そこで初めて、自分がもういいやと言っているのに気づいたんですね。まだ本番が終わってないのに。
2ミスは結果ではないのです。結果はあくまで夏祭りのはず。
言うなら、2ミスは結果ではなくて経過です。
経過(練習)を見てもらうんじゃありません。結果(本番)を見てもらうんです。そのはずだったのですが――。
すでに満足してしまって、気分が乗ってこないというのが今の心境ですね。
うぬぼれずにできる範囲でやろうとしたら、思わぬ落とし穴でした。本番は環境も緊張も別物で、ここから失敗するのが怖いというのもあるでしょう。一発勝負の場で、どれだけここまでつかんだものを跳べるのか……。
結果はまた5日後に書く予定です。なお、いろいろ書いておいてなんですが、毎年やっていた動画公開の予定はありません。すみません。