とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

284 夏の終わりに

今回は「演技のこと」。

8月の終わりに、学校の夏祭りでなわとび演技をしました。

使用曲はゲーム音楽アレンジアルバム『Last SQ』から「世界変革の時~クロノ・トリガー」。もうずっとゲーム音楽です。ただ、夏祭りは和風テイストのものを選んでいたので、今回は和風アレンジのあったこの曲にしました。


今回は、ちゃんと見せることを考えました。

ミスにつながりそうな技は減らす。連続が難しいなら予備跳躍をはさむ。つなぎでムリして小技を入れない――後ろ向きに思えますが、これまでさんざん失敗したので、できることだけやる形にしました。

レベル4を中心に技を入れていきましたが、最終的にレベル4を連続で跳んだのは1つもありませんでした。2連続すらなしでした。練習の段階で、確実には跳べないと思ったので……。連続だったのは、SCC系の4連2つ(前と後ろ)だけですね。

姿勢やタイミングが危なっかしいところがあったものの、ムリに連続にしなかったおかげか、単発技のミスは少なめで、いろいろ技を見せることができました。

実は、150秒の曲のうち、最初の30秒はジャンプなしでやりました。

尺八のような音がゆったりと流れる中で、背後ですこしドラムの音がする30秒の雰囲気に合わせて、跳ばずに演技しました。頭上で腕を交差して回ってみたり、いつものウィンドミルスピンをやってみたり、インバースTトードを足に巻いてリリースしてみたり……。

この部分は、最後に観客に背中を向けて、かえしとびの途中から背面アープラップで動きを止めるという、いかにもな見せ場を作りました。わざとらしいですが、僕の腕だと「見せる」はこういうことくらいで……。でも、しっかり拍手も起こって、一番、演技らしい部分だったかもしれません。


拍手というと、他に拍手が起こったシーンを。

苦手ではあるものの、今回は前SOASと後ろSASOもやりました。連続の締めでやるとインパクトがあるんですが、さすがに難しいので、単発で。

これも、「足の下ではやぶさする」という普通のなわとびでは想定外の技なので、それなりに反響がありました。僕の跳び方が思いきりなのもあったかもしれませんが(笑)。

他に拍手が起こったのは、ドンキーでしたね。やっぱりあれもインパクトがあるんでしょう。運動場の土の上なので、砂が手につくことを考えると、あまりオススメではないと思います。ほとんどこのためだけに指ぬき手袋を着けて演技をするのですが、たぶん、それでも入れて成功だったかなと思います。

失敗しましたが、なぜかコンプリートリリース(両手で上に投げる)も歓声がありました。キャッチから前とびの予定がグリップをつかみそこなって、あそこでダイレクトに跳べていれば……。もっとウケた気がします。

今回の出し物は、なるべく職員が先に拍手をして雰囲気を作ろうと言っていたので、拍手の一部はいわゆるサクラでした(笑)。でも、それを抜きにしても、今年は反応が良かった気がします。

見せようという構成、跳ぶ技のミスが少なかったこと、このへんがうまくかみあったと思いたいです。


それでも余裕ではありませんでした。

競技レベルの精度はムリでも、出番があればそこそこの演技をしてこたえられる単縄の人になりたかったんですけどね……。望みどおりではなくても、こうして人前で拍手してもらえる時間を過ごせただけ、恵まれているのかもしれません。

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インバースTトードを足に巻いてリリースしたところ。なわとび友だちに、これはあまり見たことないと言われました(笑)。