とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

341 縄を溶かしてリサイクル

今回は「修理のこと」。

古い縄を見ていると、リサイクルできないのかなと思います。

……で始めた前回、テープや溶着で補修しても、切れた縄はまたどこかのすきまから切れてしまうという話で終わりました。

そして思ったのがタイトル。切れた縄は全部溶かして、もう一度縄として成型すればいいじゃないかという話です。もちろん、そんな設備、個人じゃムリという前提で……。


縄にも当然、原材料があります。

一般的な縄はビニールロープとも呼ばれています。アシックスの跳び縄は「素材:ポリウレタン」と書かれています。でも、溶かした縄なら材料は材料そのまま。切れたところも切れそうだったところも全部溶けてリセットです。

考えてみると、リサイクルって、一度リセットする形が多いですよね。。

紙を溶かしてもう一度紙にするにしても、ペットボトルを溶かしてクッションやシートの内包材にするにしても、一度材料に戻しています。縄だって、同じことができるんじゃないでしょうか。

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実は今回、あえて下調べをせずに書いて(描いて)ます。このリサイクルのサイクルは、イメージです。


ただし、コストを考えないといけません。

たとえば、再生紙よりも、色の白い紙の価格が安いことは多いです。一見、高白色のほうが「いい紙=価格が高い」と思われがち(実際よく言われる)ですが、実際はリサイクルするための処理(材料としての紙を買う、インクなどを洗い落とす、白く染める、など)にお金がかかっているので、再生紙のほうが高くなります。

縄も同じで、純粋に材料を溶かして成型するのと違って、材料としての縄を集める必要があります。屋外で跳んでいた縄で汚れていれば砂粒などを落とす必要があるでしょうし、違う種類の縄を一緒に溶かしていいのかという問題もあります。ダメなら縄を分別する手間も発生するでしょう。

新しい縄を買うのがもったいないから直してもうすこし使う、というのが大元なら、リサイクルでお金がかかってはかえってもったいないとも言えます。


でも、それはそれでありだな、というのが自分の思いです。

捨てるくらいなら、多少お金がかかっても再生できたほうがいいです。ひょっとしたら、今売られている縄も材料の一部は古い縄で、価格にリサイクルにかかったお金も含まれているのかもしれません。

それならまさにOKで、リサイクルしてもらえるなら切れて補修も難しくなった縄を提供してもいいなと思います。

もし抵抗があるとしたら、思い出ですね。最初に使ったインドロープ、どの時期に使ったのか覚えてないけれど何千回、何万回と跳んだ縄の数々。

リサイクルは魅力的ですが、古い縄であっても失うのを想像したとき、思ったより大きな抵抗がありました。