とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

342 回旋があふれる

今回は「回し方のこと」。

回しすぎることを言い換えると、タイトルみたいな言い方が浮かびます。

僕の場合、TJOなどの「なんとか縄が通る多回旋」をやろうとすると、跳び終わったあとで縄が力強く地面を打ちます。体は着地状態なのに、次の1回旋が回ってきて、地面を打つのです。

これが「回す回数があふれた」ように感じるのです。

なんとか回しきろうとして、最後まで力を抜かないからでしょう。


上手な人は、むしろ、回し終わりや回し終えてからがゆるいですね。

動画で上手な人の回し方を見ていると、4重系(サイドスイング+3重系)の技でも、最後はわりと回旋がゆるくなっていて、足の下の余裕が小さめです。かといって、ぎりぎり跳びきれるような回し方ではなく、余裕を持って回しています。

ムリがありません。

「これくらい回しておけば跳びきれる」というのがわかっているように見えます。縄が落ち着いた状態で次の技に入れますし、スタミナの消費も少ないのでしょう。

これが縄の勢いがついたままだと、跳びきったところですぐに縄が回ってきて落ち着きません。速いテンポで技をつなげるならともかく、次の縄をどうさばくか対応しないといけないので、苦しい感じがします。

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その技を余裕を持って回せるかどうかの結果と言えますが、回す技術力の差ですね。


子どもの2重とびでも、同じことを感じます。

思いきり回すので2重とび1回はできても、縄の勢いが止まらないので次の縄が来てしまう子。まさに「回旋があふれる」そのままです。

児童館のクラブにそういう子がいて、体は2重とびをやっているのに、回し方だけは3重とび並み。この子は去年からずっと熱心に2重とびをやっていて、腕で回している感じは抜けなくても、2重とびができるようになりました。

ところが2回目につながりません。勢いが3重とび並みに強いので、次が跳べないのです。これも去年からずっとやっているのですが、「2重とびのあとで前とび1回」にも挑戦しています。

このまえ、ついに5回くらいできていました。縄の勢いは強すぎるままで、床で跳ねた縄を跳び越すように必死に続けているのですが、そのひたむきさに驚いています。いつか縄の勢いをコントロールできるようになって、2重とび2回につながるといいのですが……。

それは自分も同じで、回し終わりの調整というのは「観察した結果」でしかありません。わざと回し終わりをゆるめればまだ跳びきれなくて、回し方や跳び方を考えないと余裕を持てないのがよくわかります。