とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

374 正円と楕円

■ 足に当たらないのはどんな円?

今回は「回し方のこと」。

前回、動画を参考にあやとびの話を書いたとき、あまり書かなかったことがあります。

それは「手首の使いかた」です。

参考にした Hiroさん(黒野さん)の動画でも「手首のスナップをきかせよう!」と手首の使い方をクローズアップしていました。僕はこれがうまくできず、1つのパターンにハマりがちです。

それで、あまり手首の使いかたにはふれませんでした。何割の人に当てはまるかわかりませんが、今回はそんな話です。


縄をとらえきれないと、強く引くだけになります。

手首を使っても縄が回ってくれないので強く引く。
縄が回ってくれないから腕まで使って引いてしまう。

こんな状況だと、縄の軌道は次のイラストのようになるかと思います。

イラスト:横から見た様子。「正円」「楕円」とそれぞれの形の円で囲われた文字の下、縄の軌道も正円と楕円を描いている。正円はきれいに体のまわりを回っている。楕円は「強く引いてしまう」ので、体の前で急に曲がるように回り、「足に当たりやすい」。その結果、正円が楕円に傾いてしまう。

正円と楕円

あくまでイメージです。正円が「理想的な軌道」かどうかはわかりません。足に当たりやすい楕円の軌道よりはいいだろう、くらいの意味で……。(2023.12.20 追記:横から見たときに「上下に伸びた楕円」のほうがいいと、だんだん気づきました。もちろん全方向にきれいに回せれば正円になるんでしょうけど)


あやとびに限らず、多回旋でも起こりやすいですね。

特に最初の1回旋。たとえば、はやぶさのように、2重とびになるのでもう1回旋増えると、力が入ります。この場合、交差を作るときに手首を使えていても、力の入れかたによっては、特に最初の1回旋で縄を引きすぎることになります。

Hiroさんのあやとび動画で「交差のときに手を体に引きつけよう」というポイントもありましたが、多回旋で速く縄を回そうとして手を体に引きつけ「すぎる」と、イラストの楕円パターンにハマって、技のしょっぱなから縄が足に当たる ―― というわけです。

僕はとにかくこれが多くて、左右のバランス(力の入れぐあい)が悪いせいもあって、縄の軌道がブレてしまいます。

縄を回すはずが、どこかのタイミングで意識が手元に集中しすぎて、縄がどうなっているのかを見失っているのでしょう。小手先ではなく、縄を動かすことを気にし続けていれば、正円に近づけると思うんですが……。

だからこそ、「手を下に向ける」が、手前に引きつけすぎな軌道を正円に近づけるためのポイントになるのかもしれません。「引きつける」「下に向ける」、その両立が必要ということです。

結局のところ、最近続けて書いていた、手と縄の連動・協応ができているか? という話につながります。


縄のことを考えて手首を使えているか?

ここは、なわとびでセンスや経験がものを言う部分ですね。縄の動きを感じ取って、手首の使い方を「調整する」技術。力を入れすぎている・引きつけすぎているなら、どこかで止めるのもまた調整です。

どんなアドバイスがあれば、効果があるのでしょうか。

たとえば、正円ができれば、楕円よりも「前方の余裕」が空間としてできると思うんです。そこをとっかかりにして次回は書いてみようと思います。