今回は「サイドスイングのこと」。
回らない、回しきれない、という壁には、だれもが突き当たると思います。
最近の自分の実感ですが、サイドスイングから起こる回しきれなさの原因が2つ、見えた気がします。
1.足の下までしか縄を回せていない。
2.かがんでジャンプのじゃまをしている。
それぞれ、詳しく書きます。
1.足の下までしか縄を回せていない。
TJやSEBOで、Sトード、SEBまでのところで縄の勢いがゆるむのが一例です。
それぞれ、最後のOに持っていくところで、どうやって手を開くのか最初は迷うと思います。つまり、迷ったことで、そこで動きの停止が起こるわけです。結果として縄の勢いがゆるむ。あるいは、そこまで縄が回って、ひと安心してしまうので、やっぱり縄の勢いがゆるむ。
上であげた例のように、サイドスイングからの最初の流れで起きやすいと思います。
縄の軌道だと、足の下を通ったあたりでしょう。
勢いが弱まればうまく回せませんし、着地までに回しきれないことになります。かといって、ムリに回せば、前2回で書いたような「縄を引く」状態になって、軌道がおかしくなってしまいます。まさに、前回書いた、「回っていないから引くだけ」状態です。
ではどうすればいいかというと、回すしかない、のかなと……。
言葉で逆を張っているだけに見えますが、わからないまま縄を止めていても仕方ないと思うのです。
1つ言えるのは、回せないときは足の下が軌道の終着点になっているということです。サイドスイングから一連の流れとして回しているつもりでも、そこで迷うために縄を回す意識が途切れて軌道が終わる。もっと先まで縄の軌道を伸ばさないと、いつまでたっても縄は回りません。
具体的なやりかたの1つは次回書きますが、縄の軌道を先に伸ばし、最後は、381や382で書いた、縄を止めずにひとつなぎの軌道で回すようにすると、僕はだいぶ克服できたように感じました。
2.かがんでジャンプのじゃまをしている。
これはだいぶ前、045 ジャンプを押さえていませんか? や 218 TJは跳んでからトード で書いたことです。
TJにしてもSEBOにしても、トードやEBでかがみぎみになります。かがむのは仕方ありませんが、ジャンプするときに、ブレーキになるようなかがみかたではいけない、という話でした。
特に、サイドスイングからの動きがうまくいっていないと、ますます縄の動きやフォームに意識が行きがちで、ジャンプが後回しになります。サイドスイングで肩に力を入れすぎて体が上がらないとか、そもそも足がいっこうに地面から離れないとか……。
回しながらジャンプ、だとそういう失敗に陥りがちなので、「ジャンプしながら回す」のように意識する順番を入れ替えると、ジャンプへの影響が少なくなるのではないかと思います。
最近、半年以上跳べなかったTJ4重(以前はなんとか跳べた)をようやく跳べたのですが、1のように縄の動きを改善しただけではまだ跳べなくて、2のように体を起こしてジャンプが伸びるようにしたところで、本当にひさしぶりに縄が通りました。
まとめると、「縄を止めるな。ジャンプを止めるな」でしょうか。
同じようなことを何度も書いてきました。何かをつかんでは何かを忘れて、の繰り返しですが、今回は推測と結果(特に、回旋と跳躍というなわとびの2大要素)がうまくはまって、自分なりに「鉄則」に近いものを感じて、言葉にできたのではないかと思います。