とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

398 雨のち風

■ 寒風の公園からお届けします

今回は「天気のこと」。

雨のあとは風が強いと思います。

ネットで検索すると、「そういう傾向にある」程度に書かれていることが多いです。雨雲通過後に風が強まる気圧配置になりやすい、とかなんとか……。

それでも、外でしかなわとびしない人にとっては、「雨のあとは風が強くなる」イメージがかなり強いです。


それがはっきりするのが、こういうとき。

イラスト:2コマ。「土曜日・雨」と書かれた下に、雨降る縁側の窓の向こうでしかたない…とつぶやくとびまるさん。 次のコマで「日曜日 風」と書かれた下に、公園で強風にさらされながら難しい顔をして縄を持つとびまるさん。しかたない…のか? とつぶやいている。書き文字は雨と風を模したレタリング。

雨のち風 …… の公園

土曜日・雨。なわとびできない。
日曜日・強風。なわとびできるけど風が強い!

このパターンに何度ハマったかわかりません。土日とも雨でつぶれるより、はるかにマシではあります。でも、跳ぼうと思ったら突風にやられ、リリースは風に巻かれて乱れ、風で微妙な中断をしいられることが何度あったことか……。

気圧配置とかそういうのを抜きにして、公園のなわとびでこれだけ何度も経験すると、雨のち風が100%のできごとではなくても、そうなったときの「またか」感はずんずん積もっていくのです。


いいのは夏くらいですね。

風のおかげで熱を逃がせて、ついでに蚊(か)も近寄ってきづらくなります。風圧の影響からは逃げられませんが……。

冬になると一気に悪条件です。

僕の住んでいる地域は風が強いらしく、北国から来た人すら、冬は雪の代わりに風が寒いと言いだすような場所です。気温はさほどでなくても、風で体温を持っていかれるので寒いとかなんとか……。

これがなわとびになると、せっかく雨のあと練習できても風が寒すぎて体が動きません。指ぬき手袋はつけてますが、指先もかじかんできついです。単縄は体にムリのある姿勢を取ることもあるので、体が動かないとケガも怖い。いいことありません。


こういうとき、屋内っていいなと思います。

学校の体育館なんかだと、夏は風が通りづらく、冬は底冷えしやすくて困る部分もありますが、天候に左右されないのは、やっぱりうらやましいですね。

それでも跳ぶのが外だけなのは、自分にとって一番ラクな場所だからです。

屋内練習場を探したころに、なわとびが施設に認められづらいのを実感したので、もうムリに屋内を求めることはありません。風が強いことがあっても、たいていのやりたいことは公園の片隅でできるので、プラス・マイナスを考えると、結局公園が一番プラスの大きい場所です。

雨には負けて、風には負けず……といったところでしょうか。


ところで、ある休みの日。

朝起きると、外は晴れ。予報どおりのいい天気。窓から見える木の枝もあんまり揺れていないし、近所の洗濯物もそんなにはためいていない。風も穏やかないい天気。

午後に公園で練習できるなと思って、まずは午前をのんびり家で過ごし、買い物だけ先に済まそうと外に気持ちが向いたときに、耳に届いた不吉な音。

びゅおおおおおおお……

突風! 雨なんて降ったか? と、とっさに思った自分は、よほど雨のち風だと思い込んでいます……。

午後、日の当たる公園で、風に吹きさらされながらなわとびする、一人の男の姿があった。