■ 寒風の公園からお届けします
今回は「天気のこと」。
雨のあとは風が強いと思います。
ネットで検索すると、「そういう傾向にある」程度に書かれていることが多いです。雨雲通過後に風が強まる気圧配置になりやすい、とかなんとか……。
それでも、外でしかなわとびしない人にとっては、「雨のあとは風が強くなる」イメージがかなり強いです。
それがはっきりするのが、こういうとき。
土曜日・雨。なわとびできない。
日曜日・強風。なわとびできるけど風が強い!
このパターンに何度ハマったかわかりません。土日とも雨でつぶれるより、はるかにマシではあります。でも、跳ぼうと思ったら突風にやられ、リリースは風に巻かれて乱れ、風で微妙な中断をしいられることが何度あったことか……。
気圧配置とかそういうのを抜きにして、公園のなわとびでこれだけ何度も経験すると、雨のち風が100%のできごとではなくても、そうなったときの「またか」感はずんずん積もっていくのです。
いいのは夏くらいですね。
風のおかげで熱を逃がせて、ついでに蚊(か)も近寄ってきづらくなります。風圧の影響からは逃げられませんが……。
冬になると一気に悪条件です。
僕の住んでいる地域は風が強いらしく、北国から来た人すら、冬は雪の代わりに風が寒いと言いだすような場所です。気温はさほどでなくても、風で体温を持っていかれるので寒いとかなんとか……。
これがなわとびになると、せっかく雨のあと練習できても風が寒すぎて体が動きません。指ぬき手袋はつけてますが、指先もかじかんできついです。単縄は体にムリのある姿勢を取ることもあるので、体が動かないとケガも怖い。いいことありません。
こういうとき、屋内っていいなと思います。
学校の体育館なんかだと、夏は風が通りづらく、冬は底冷えしやすくて困る部分もありますが、天候に左右されないのは、やっぱりうらやましいですね。
それでも跳ぶのが外だけなのは、自分にとって一番ラクな場所だからです。
屋内練習場を探したころに、なわとびが施設に認められづらいのを実感したので、もうムリに屋内を求めることはありません。風が強いことがあっても、たいていのやりたいことは公園の片隅でできるので、プラス・マイナスを考えると、結局公園が一番プラスの大きい場所です。
雨には負けて、風には負けず……といったところでしょうか。
ところで、ある休みの日。
朝起きると、外は晴れ。予報どおりのいい天気。窓から見える木の枝もあんまり揺れていないし、近所の洗濯物もそんなにはためいていない。風も穏やかないい天気。
午後に公園で練習できるなと思って、まずは午前をのんびり家で過ごし、買い物だけ先に済まそうと外に気持ちが向いたときに、耳に届いた不吉な音。
びゅおおおおおおお……
突風! 雨なんて降ったか? と、とっさに思った自分は、よほど雨のち風だと思い込んでいます……。
午後、日の当たる公園で、風に吹きさらされながらなわとびする、一人の男の姿があった。