今回は「なわとび作りのこと」。
「Myなわとび作り」はもっと広まっていいと思います。
過去に2回、Myなわとび作りをやらせてもらったことがあります。そこで作った2本の縄は、ずっと学校に置いて、いろんな縄と一緒に、子どもに貸していました。
その中でも、オリジナルロープは特別な反応でした。
僕がいつも10本近く縄をかごに入れて出てくるので、子どもは、なんでこんなに縄を持ってるのか、いったいどこでこういう縄を見つけてくるのか、聞いてきます。当然よくある質問が、「どこで買ったの?」。
「自分で作った」と言うと、間違いなく驚かれます。
材料まで調達したわけじゃなくて、イベントに行ったときに子どもと一緒に作る機会があったからなんですが、それでも、縄はお店で買うものと思っている子にとっては、聞いたことのない話。
この食いつきっぷりは、違う角度からなわとびにふれてもらう、いいチャンスです。
でも、Myなわとび作りは、別の意味でいいチャンスを秘めています。
メリットと言ってもいいでしょう。「いい縄が手に入る」のです。
「跳びやすい!」
僕の作った縄で跳んだ子から、何度もこの言葉を聞きました。Myなわとび作りは、ただ形になるように縄やグリップの部品をそろえているわけではありません。そこに並べられていた部品は、完成したときに「跳べる」だけの品質を持っていました。
提供していた団体(たしか、JJRPさん)は、なわとびメーカーと提携していたので、材料も本物でした。
いい道具がいい作品を作り出すように、いい縄はいい跳び方につながります。
「跳びやすい!」と思わず口に出た子にとって、オリジナルロープはワンランク上の縄だったことでしょう。Myなわとび作りが、いい縄を手にできるチャンスなのを、今さらながら感じています。
きっかけは、「自分でなわとびが作れる!」というおもしろさ。その延長線上に、実はいい縄で跳べるようになるチャンスがある。Myなわとび作りの真骨頂は、この流れなのかもしれないと思いました。
そういう話を抜きにしても、色とりどりの「縄のカーテン」は壮観です。
イベントでたくさんの子に選んでもらう以上、たくさんの縄が準備されているのは当たり前なのですが、でも、それにしても、あの倉庫からあふれてきたかと思うような縄の量は、実際目にするとはんぱではありません。
初めてMyなわとび作りに参加したとき、1本選ぶだけでも圧倒されました。
なわとび好きな人で、誘惑に負けて大量の縄を抱きしめて笑い転げた人が、過去に何人かいるのではないでしょうか……。
Myなわとび作りに子どもが参加できる機会がもっと増えれば……と思います。