とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

426 跳んだ空間に回す

今回は「回し方のこと」。

前回、SOOASは足の下の空間をとらえて縄を叩きこむといい、と書きました。

実際跳ぶときには足の下の空間なんて見ていられないので、回せる場所を感覚でとらえる=認識する、といった感じです。

前回は、たまたまSOOASの話でしたが、足の下の空間をとらえながら跳ぶのは、いろんな技でも同じことが言えます。つまり、なわとび自体のコツ(の1つ)と言ってもいいと思います。


ここで謎かけを1つ。

「なわとびは、回ってきた縄を跳ぶのか、跳んだところに回すのか?」

一般的には、縄を跳び越す運動・遊びと言われています。小さな子の跳び方を見ているとまさにこれで、なんとか回した縄に合わせて、これまたなんとか飛び越そうとしています。

でも、今回言っているのは後者。

最近だと、419 側振と頂点のあいだ や 420 2重とびでブレーキがかかる子へ で書いた、ジャンプにブレーキをかけない跳び方の話が近いです。ジャンプを確保することと、足の下の空間を作ることは似ています。ここでさらに、足の下の空間を「回せる場所」として、跳びながら意識しましょうということです。

f:id:tobimaru-jdr:20190815223735j:plain
手と足の話になると、同時に動かすのが難しい、いわゆる「協応」問題が出てきます。こうやって先に整える部分を作る・意識するのが1つの解決法ですね。


ただし、回す技術はいります。

足の下の空間を作って、ねらって縄を通すにしても、その時点で体は空中です。支えるものはありません。回すために力を入れれば、よほどバランスがよくないかぎり、体や縄がブレます。

つまり、跳んで足の下の空間を作った次の段階で、回す前に「バランスをとる」という動きが必要になってくるわけです。勢いが必要な多回旋ほど、これが顕著かもしれません。

ここは主に体幹の話になってくるかと思います。

そう考えると、足の下の空間の話は、ある程度回す技術が上達した人向けかもしれません。

回し手が自分でない長縄やダブルダッチも似ていて、それらは一見、「回ってきた縄を跳ぶ」系と思われがちです。自分で回してないから、合わせて跳ぶしかないという考え方ですね。

でも、実は、経験が高まってくると、ジャンパー(跳ぶ人)が縄に合わせて跳ぶのではなく、ターナー(回し手)がジャンパーに合わせて回すのが主流と聞きます。回す技術の大切さがわかる話に思えます。

小学校の8の字でも、運動能力がいろいろな子をみんな跳べるようにするよりも、どんな子でも合わせて回せる子を見つけるほうが「みんな跳べる」と考える先生はけっこういます。(回数至上主義になりがちなので、どんな子でも跳ぶ技術をつけられるほうがいいとは思いますが……)


この感覚に気づくと、跳ぶのも回すのもすこしラクになりました。

SCC、SOO……と4連くらい跳ぶときも、サイドスイングと一緒に、先に跳んでおくと、あとはCCやOOを通すのに専念するだけ。これまで、ずいぶん軽く跳んで見えた大会選手の跳び方はこれか、と思えました。

TJOでも、回し方ばかり気にしていましたが、足の下の空間という基点を作って、そこをねらって回すと、体の動きがまとまった気がします。

でも、SEB系は回すのが苦手なのでそうはいきませんね。普通の4重とびもそう。そもそものジャンプ力、回す技術に限界があれば、できる技もそこまで……なのは変わりません。それでも、なわとびの技術自体は、向上すると思います。