とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

427 ジャンプリリースの数歩前

■ ジャンプリリースの基礎にあるのは

今回は「リリースのこと」。

2回転リリースができるようになりました。

今までずっと3回転リリースで、30秒リリースもミス込みで10回ちょっとだったのが、これで20回まで届きました。5年くらい普通のキャッチすらできなかったのを考えると、この1、2年はずいぶん進歩したと思います。

ここまでくると、やってみたくなるのが「ジャンプリリース」。跳びながら縄をリリースさせて、着地までにキャッチして縄を足の下に通す技です。

このタイミングで出てきたのは、2回転リリースでないと回しきれないからです。ジャンプリリースは言いかえれば「リリース○重とび」です。3回転リリースだと1回跳ぶあいだに3回リリースを回さないといけません。普通の3重とびでもたいへんなのに、それをリリースでやれるわけが …… という流れでの2回転リリース。

挑戦して、ようやくそれっぽいのが跳べました。試しながら気づいたのは次の3点です。


1.跳びながらリリースできない

最初はここ。まるで回せませんでした。足の支えに頼っていたからではないかと思います。

リリースができるようになったのは、自分の体のクセで回転がブレていたのを修正していった結果です。回す手に集中できたのは、ブレないように体を支えていたからで、支えていたのが地面に着いた足でした。

そこを頼りにできないジャンプリリースでは、体の軸をブレさせずに、なるべく手だけでリリースを操る技術がいる感じです。

最初の回転をしっかり山なりに作ると(僕の場合は)うまくいきました。縄は物体なので、いくら回していても自然落下します。重力に負けないように回転の最初を落とさないようにすると、上下に広く回ってくれました。


2.跳びながらキャッチするために

ジャンプリリースとリリース to Oの中間くらいから始めるといいと思います。

2回転なら、リリース to Oだと2回転して戻ってくるところでキャッチして跳びますが、最初の1回転ではまだ跳ばず、もう1回転のところでジャンプして取ってみると、なんだかそれっぽいキャッチになります。

それっぽい、というのがあいまいなようで重要で、「ジャンプリリースに近づいた感覚」を得るだけでも大きいです。

ちなみに、サイドスイングの成立・不成立の話でふっくんの話を引用したことがあります。同じ話にこういう一文があります。

・リリースから前とびはほとんどの人が空中で取ってないのでレベル3


ちゃんと空中で取ることが、ジャンプリリースでのキャッチの感覚につながると思います。


3.リリース中は手を出さない

練習中、キャッチに伸ばした手が回る縄に当たって終わることがたびたび……。

普通のリリースなら、最後の回転で手を出しています。つまり、戻ってくるグリップを「待っている」んですよね。

ところがジャンプリリースだと取るタイミングがわかっていないからか、待たずに手を出して取ろうとしてしまいました。リリースは、縄をうかがうことも必要なのだと思いだした気がします。

イラスト:ポイント3つ。「回し始めの縄を山なりにしてみる」:跳びながら上へ長く回している男の子。 「2回転目が始まったところで跳んでみる」:1つめの回転矢印のあとで跳びはじめる女の子。 「キャッチする手を早く出しすぎて縄のジャマをしない」:リリース中の縄に手を当てて顔が固まっている男の子。

空中の妙技に近づくために

ジャンプリリースについて書かれた文章はあまりないと思います。

マスターしたわけではないので、今の段階の覚え書きに近いですが、こうして見ると、ジャンプリリースと言いつつ、そもそもリリースで気をつけることは …… のような話にも読みかえられますね。

ジャンプリリースもリリースなんだなあと思いました。発展の元には基本が、さらに基本の元には基礎があるんでしょうね。