とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

461 押すなわとび

今回は「交差のこと」。

はやぶさが苦手です。

サイドスイングつきの3重あや8連を練習している今でも、けっこう引っかかります……。前はやぶさはCO(交差 → 開く)で跳んでいて、引っかかるのは、ほぼ最初の交差。ひどいときには1回目でいきなり引っかかります。

SCOOなども含めて、縄が高かったり、体のクセで右にそれたりするのが原因だと思っていましたが、もう1つ、「縄を引っぱりすぎている」ときがダメなのかもしれません。


このパターンになるのは、腕を深く入れすぎているせいだと思います。

あやとびで、自分を抱きしめるくらい深く交差をしてしまう子を見て気づきました。深すぎる交差をしたとたん、縄の動きがおかしくなるのです。

必要以上に大きな動きをすれば、どこかに影響が出るものです。おそらく、腕を深く入れすぎると、縄が必要以上に引っぱられて軌道が変わるのでしょう。縄が、足の下に回るのではなく、足に向けて引っぱられるように動くので、足に引っかかってしまうのだと思います。

なわとび(特に前回し)は、縄が前に回ってきたところで、ある程度は「縄を引っぱる」力が必要になります。そのバランスが崩れた結果、と言えます。

前回の手と縄の関係で書いたことに似ていますが、

・腕を深く入れすぎているので縄がうまく回らない
・縄がうまく回らないので腕を深く入れすぎてしまう

というように、もともとよくない形だったか、回すために作った形がよくなかったか……。このへんから来る問題でしょうか。いずれにせよ、うまく回せていないのはたしかです。

じゃあ、どうすればいいのでしょう?


縄が引っぱられてダメなら、「押し」てはどうか?

縄を押すってなんだと言われそうですが、「前に送る」と言い換えるとわかるでしょうか。

もともと、交差で腕を深く入れすぎるから縄が引っぱられるのが始まりでした。腕を深く入れないようにすると、自然と、それまでより手が前に出ます。縄も、前に送られた位置で回ります。

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こうやって、足の下に回ってくる縄の軌道を調整するわけです。(過去にも同じようなイラストを描いた気がしますが……)

これは結局、縄が足の下を通るようにコントロールするのと同じです。いわば、引っぱりすぎてしまう人のための縄のコントロール。前回の話を借りるなら、手の位置がどうこう言うより、縄を足の下に通すにはどうしたらいいのか意識すると、縄を押す・前に送る動きにつながるのです。


縄を回すって、引くと押すの連続でできあがっているようにも思えますね。

前回しなら、後ろから引っぱり上げて、前に押すように送りながら、再び足の下へ引っぱって後ろに押し出し、また引っぱり上げる段階が始まる――。

今回の話は、この「前に押すように送りながら」の部分で腕を引きすぎている場合の対策でした。

ちなみに、はやぶさで腕を深く入れすぎて、すぐ引っかかってしまう子に、交差をもうすこし前に出すように教えてみたら、すぐに10回近く跳べるようになりました。回し方はできている子だったので、交差する位置でも、特に前後の位置でつまずいている子には効果があるのかもしれません。