とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

011 夢のなわとびシーズンがやってきた、はずが

新しく「学校のこと」というカテゴリを作った。
なわとびについての話なのだが、内容は学校のことだと思う。

そんなわけで今回は「短縄と長縄のこと」。

今の小学校は、中学校から転勤して1年目。前の中学校時代になわとびにはまった僕にとって、なわとびが盛んな小学校のこのシーズンほど待ったものはない。

ところが、である。すこし予想と違った。
この学校、短縄週間、長縄週間とシーズンが続くのだが、すでにみんなの目は長縄週間に向いている。正確に言えば、長縄大会に向いている。そう、クラスマッチだ。

休み時間になってたくさんの子どもが運動場に出てくる。でも、短縄を持っている子は少ない。クラス単位で固まって、8の字跳びの練習をしている。ハイ、ハイ、ハイ、と声でリズムをとり、ひっかかれば「いっせーのーでっ」と仕切り直す。

この光景をここ2、3日見続けて、この学校での短縄と長縄の位置づけがわかった気がする。個人で場所を選ばずに挑戦できる短縄に比べて、長縄に挑戦できるのはみんなが学校にいる間だけだ。それが、学校での短縄と長縄の盛り上がりに差をつけている。

極端な話、跳び方を教えてなわとびカードを配っておけば、短縄については子どもたちが勝手に跳ぶ。先生たちはそこまで短縄に熱を入れる必要がない。それよりも、クラスマッチにつながる長縄のほうが、学級担任として重視せざるを得ない。同じなわとび活動でも、長縄には体育的活動だけでなく、学級活動としての一面があるのだ

賛否はあると思うけれど、担任が子どもにはっぱをかけて、練習する雰囲気を作っている。職員室で聞こえる会話も、「最初の1分で○○回までいった」「勝負は2分の1成人式を終えてからだ」という、競争意識の見え隠れするものばかり。クラスマッチの結果次第でお楽しみ会をするかどうかなんていう、ニンジンをぶらさげるみたいな話まで出ている。そりゃあ子どもだって長縄のほうに熱が入るに決まっている。

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まあ、マイペースなクラスもあるんですけど……。

もう短縄は、個人の努力として放られている。
僕はこれが悲しかった。趣味からくるわがままとはいえ、もうすこし長縄の前に短縄ブームがあると思っていたのだ。転勤してきた当初から短縄好きだと言ってきた手前、なんだかはしごをはずされた気分だった。

ちょっと辛気くさくなっているが、次回もこの流れが続きます。
こんな中、得意の短縄を手にした学校の事務さんが、どんな場所に立っていたか。
ごめんなさい、もうすこしお付き合いください。