とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

034 巻きつけろ!ウィンドミルスピン

今回は「ウィンドミルスピンのこと」。

フリースタイルの動画でたまに見かけた技。子どものころ、縄を片方だけ持って思い切り振り回したことはないだろうか。あれが実は、やりかたしだいで技になる。

例によって技名がわからず、見つかったのは、016 KNは英語で探せのように英語で検索したときだった。「fullswing releace wrap」だったかな……。こういう技である。


How to do the windmill spin jump rope release trick ...

またKNのときの人だった(笑)。このBillyTWildiさんというかたの解説動画は世界一かと思うほど多いので、見つけて納得だ。


さて、僕が覚える中で気づいたポイントは3つ。

1.右手なら左回転(左手なら右回転)
2.腕の外に巻きつける
3.キャッチに注意

順番に書いて(描いて)いこう。


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1.右手なら左回転(左手なら右回転)

とりあえず縄の回転方向はこうだ。そんなに難しい部分ではないけれど、回し始めがはっきりしていることは思ったより大切。回し始めは練習で一番繰り返す部分だ。うまくいかないときほど、スタートラインだけでも正確なのが安心できて救いになる。

2.腕の外に巻きつける

回し始めたら、いよいよ体に巻きつけていく。このとき、回していないほうの腕の「外に」巻きつけるのが重要だ。

「わざわざ腕を束縛して、このあと技ができるの?」と思ったかもしれない。実は、意外にもこれでいい。理由は一通り説明したあとで……。まずは、続くキャッチを読んでほしい。

3.キャッチに注意

縄の長さにもよるが、勢いよく回しておけば、だいたい2回巻きついてくる(動画でも「once」「twice」と数えている)。たぶん一番難しいのがこのあとの「キャッチ」だ。巻きつきの最後で、体の前にグリップが回ってくる。それをつかまなければいけない。

これが難しい。ウィンドミルスピンは、動画のタイトルにもあるように、リリース技でもある。ただ、つかむグリップが見えている一般的なリリース技と違い、ウィンドミルスピンでは、巻きつきの最後で腰のあたりから回って現れるグリップを「すぐに」つかむ必要がある。「目で追うの余裕」がとても短いのだ。

最初は、とにかく体に押さえつけてでも止めるのがいいと思う。

あとは、最初からグリップを持っていた手で、縄を回してほどいていくと(ここが「スピン」らしい)、ウィンドミルスピンの完成だ。

ちなみに、2で腕の内側(要するに体)に巻きつけると、キャッチしたときに両手で縄と体を押さえる形になってしまい、「ほどく」動作ができなくなる。束縛を恐れて、腕をよけて巻きつけると、かえってハマってしまうという、ちょっと意地悪な技でもある(笑)。


最初にも書いたが、子どものころ、ただ勢いよく縄を振り回したのを覚えている。広い場所でぶんぶん回したり、時に誰かの回す縄を飛び越えるだけの遊びをしたり。あの「ぶん回し」がまさか、こんな華麗な技になってしまうなんて……。

いろんな技に挑戦してきたけれど、僕にとって、ウィンドミルスピンは「わくわく度」ではトップクラスだ。子どもみたいに縄を振り回す爽快さ。そして、うまくキャッチしてほどけたときの達成感。

まるで、子どもから大人への道のりを一気に駆け抜けるような、そんなイメージがこの技にはある。