今回は「なわとびを続けるコツのこと」。
最近、立て続けに新しい技に成功した。
三重あや(COC)、後ろTS、クレイジークロス(交差をさらに交差させる交差跳び)。
いろいろ技も覚えたし、自分の腕では、新技はこれ以上そんなに増えないだろうと思っていた。でも、まだ跳べる余地があった。
テーマで「続けるコツ」と書いたが、先に答えを言うと、「技がたくさんあることに気づく」のがコツだろう。
コツという言い方は変? でも、技の多さは、なわとびを続けるためにうってつけのポイントだ。
技を知らないと、なわとびはとても「ストイック」だ。
小学校でやる技は、2重跳び、はやぶさ、あとはサイドクロス(側振跳び)、かえし跳びをやればいいほう。これくらいしか「ひきだし」がないと、すぐに飽きてしまう。
トレーニングやダイエット目的なら、限られた跳び方を黙々と続けることもできる。ただ、これはすでに別の目的があるわけで、続けられるかどうかは本人の気持ちに左右されやすい。
技の多さに気づくといいのは、なわとびをスポーツ目的で始めた人だろう。
ここで「スポーツ」と言っているのは、「技を楽しむ運動」くらいの意味と思ってもらえればいい。その「技」はいくつか挑戦した程度では跳びきれないくらいたくさんある。そのたくさんの中から試していけば、跳びやすい技もあるだろうし、タイミングがわかってくると同じような動作のある技が立て続けにできるかもしれない。
要するに「数撃ちゃ跳べる」である(笑)。
飽きっぽい人にも、技の多さはメリットだ。
僕も、なわとびを始めたころは試せる技が少なかった。少なかったので、自然と跳べない技(3重跳びとか)を延々と繰り返すようになり、次第に飽きて、切り上げるパターンばかりだった。
レッグオーバー系を知ったあたりから、調べるたびに、あんな技こんな技が見つかって、1回練習に出ても、動画で見た技のいくつかが思い出せないほどだった。そのへんから、なわとびをやめられなくなった気がする。
技を組み合わせて、つなぎとか気にし始めると、さらにパターンが広がる。技術的にも、過去に修得した技の感覚を他の技にも活かせるようになってくる。自分の上達がわかってひそかにうれしいし、何より、そこまでくると楽しい。これも、普通に小学校でやるだけでは知られていないような技がたくさんあるおかげだ。
僕はもう、たくさん技があるから続けている、というわけではない。
ただ、多くの技は基本技から派生したものだし、50以上技を試してくると、これまで身につけた動きが使えることが多い。多くの技の延長線上に、もうすこし挑戦できる技があるし、いろんな組み合わせで発見がある。
始まりは目の前に広がるたくさんの技。いくらでも試せる可能性が広がっている。
たくさんの技を覚えたら、自由に跳び回れる。実は、可能性はもっと広がっている。
いつかこの記事が、「なわとびを始めてみたけれど……」という人の目にとまって、続けるきっかけになったらいいな。
さて、こう考えれば続けられるかな? と書いてきたけれど、続けることは目的ではない。続けることで、楽しめればいい。
続いている間は、そんなこと、考えないだろう。
でも、だからこそ幸せなんだと思う。