とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

067 16人のために

今回は「クラブ決定会のこと」。

044057と進み、ついになわとびクラブが始まりました。

といっても、今回はクラブに入る子が決まっただけです。4~6年生が体育館に集まってクラブを選ぶ、クラブ決定会という時間が開かれました。


決まったのは16人です。

最初は何人くらい希望してもらえるのか、不安で、一方でちょっと期待していました。去年のなわとびシーズンに、よくなわとび台に来ていた子たちの顔が浮かんで、あの子たちなら選んでくれるかな、という期待。

実際は、他のクラブに入れなかった子たちが大半でした。

クラブには最大人数があって、活動場所の広さ的に、だいたい1クラス分(20~30人)が限界です。ドッジボールとか料理あたりが激戦区でした。いろんなクラブがじゃんけんや話し合いをする中、ほとんど人の来ないなわとびクラブ……。

たしかに、もともとある人気クラブが今年も並んでいる中で、新設のなわとびクラブを第1希望にする子がいるかといえば……、さすがに無理な話でした。

第1希望に入れず、僕の顔を覚えてきたのかグループでやってきた6年男子。迷いつつ、6年女子や4年男子のグループもやってきました。

あとで聞くと、6年の男子は、第1希望はだめでも、それなら!といった感じで、乗り気で来てくれたそうですが、他の子はグループで行き場に困ってたどりついた、という印象でした。


そんな中で、16人集まりました。

実は、どの学年も女子が1人だけ、最初からなわとびクラブに来てくれました。
なわとび台で一緒に跳んだ子は、最初から決めてくれていたみたいです。

ただ、その子たちは、最後まで1人でした。

たぶん、クラブに並ぶまで、迷っていたと思います。同じクラブを選んだ子が、まわりにいなかったわけですから……。それどころか、なわとびクラブに並んでも、同じ学年で第1希望にした人が、自分以外誰もいない。

実際、不安そうにまわりを見てました。気持ちが揺れていたと思います。一番で選んだのに、仲間がいない。

もともと、友だちとグループで動くこともできたと思います。それをこらえて、1人で思いを貫き通すのは勇気がいったことでしょう。

正直なところ、そこで他のクラブに移られても、仕方ないと思いました。

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ありがとう。

この表情で、なわとびクラブを選びきってくれた気持ちに、こたえたいです。


第1希望ではなかった子たちも、別の意味で気持ちをこらえたと思います。

他のクラブが埋まってしまったから。
友だちと離れたくなかったから。
なわとびは、別に大好きなわけじゃない……。

学校の中で、子どもは望みがかなったりかなわなかったりします。

これから、実際に授業で子どもと関わる中で、こういう瞬間はいろんな形で訪れるでしょう。技を教えるだけでなく、子どもの気持ちに寄り添える時間にしないといけません。

運動会シーズンなので、最初のクラブは10月に入ってからです。
なわとびクラブのこと、すこしずつ書いていきますね。