今回は「なわとびと言葉のこと」。
なわとびのいろんなことを、うまく言葉に変えたいです。
このブログでは、なわとびの動きを言葉で説明するのを「なわとびの言語化」と言ってきました。ブログは文字中心なので、なわとびのことを書くなら言葉にしないと書けない、というものすごく当たり前な理由もありますが、もう1つ大切なことがあります。
それは、「理解しているから言葉にできる」ということ。
学校で、子どもと一緒になわとびしてます。
子どもの跳んでいる姿を見て、アドバイスすることも多いです。ブログを1年書いてきて、自分なりにコツや気をつけたい部分を考えてきました。1年前よりは、そういう考えを持ちながら教えることができています。
ひっかかった瞬間を見ていれば、だいたい「ここをこうすれば…」みたいなアドバイスができます。
でも、うまく伝えられないことも多いです。
たとえば2重跳びを回しきれない子。縄の勢い、回す位置、跳ぶタイミング、ジャンプを抑えてしまうフォーム……。ぱっと見て、気になるところが見つかりますが、うまく言葉になりません。
どれを最初に直したらいいのか? それをわかりやすく言うと? どういう順番が効果的? ……こんなことを頭の中で駆け巡らせながら、言えることから伝えるのですが、すぐには改善されません。そのうち、その子はあきらめてしまいます。
あとで思い返しながら、やっと、「こんなふうに言えたのに」と気づくくらい。
僕がまだ、コツや練習の仕方を、うまく言葉にできていないからですね。
イメージがあるだけでは理解とは言えません。伝わる言葉として外に出して、初めて理解していると言えると思います。理解は、自分で認めるものじゃなくて、他人が認めてくれるものということです。それが形になっているのが、いろんなテスト(試験)でしょう。
学校だと、教えてほしがっている子どもがまさに試験官。教えるつもりで、僕は、なわとびを言葉にできるか、テストされているわけです(笑)。
難しく言わなくても、こんなふうに言葉なしでも伝わることもあります。
見本を見せて、自然とマネするように持っていく。ペア学年の活動で、こんなふうに相手の立場に合わせてあげられる上級生は結構います。わかってますよね、こういう子は。
言葉にすること、言葉の出し方、まだまだ課題は多いですね。
自分で跳ぶときもそうです。
できなかった技ができるようになったのはなぜか? 言葉で言えますか? 体が覚えていれば、それでその技はマスターでしょうか?
感覚がずれてきたとき、言葉がないことは失敗・スランプになって襲いかかってきます。僕もドンキーで半年以上苦しみました。今でも、まだ言葉としてもやもやしている部分はあります。実際、いまだに失敗があります。
ミスの原因を言葉にできて、さらにそこを克服した方法も言葉にできて、自分で凡ミスと思える失敗以外がなくなれば、初めてその技は「安全」です。自分で、ミスもコツも説明できる状態ですからね。どこに気をつければいいか考えながら跳べますし、自然にイメージどおりの動きで跳べれば、ついにその技は「安定」でしょう。
教える言葉や跳ぶ言葉を探しながら、上達したいですね。
そんなまだまだな中ですが、明日はなわとびイベントに参加してきます。
今さらな告知ですみません。イベント自体は楽しみな反面、人前のパフォーマンスはあまりうまくいったことがないので、今まで予告できませんでした。
どうなるかな……。行ってきます!