今回も「フリースタイルのこと」。
前回に続いて、自分のフリースタイルを解説してみようという話です。
今回は曲の中盤から、フィニッシュまで。
(動画はその後削除したので今は見られません。すみません)
◆Cメロ1(1:28)
・クロスフリーズからリリース、キャッチして背面サイドスイングして回転
Cメロの1ループめは、リズムパートが静かになるところです。それに合わせて、跳ばずに縄の動きだけの演出。初めて見る人には、不思議な技に見えるでしょう。背面サイドスイングは左右に振ると戻すのが苦しいので回転しています(笑)。でも、演出としては動きがあっていいのでは……。
ちなみにCメロは、ゲーム『Zwei!!』のメインテーマのアレンジ。このあたりの構成ができて初めて曲に合わせたときは、曲に新しい姿を与えられたような気がして、かなり盛り上がりました。1回めに演技が飛んだのは、気負いすぎたのか……。
・EBトード、インバースEBトード、クルーガー、ヒーローフィニッシュ
このあとの2ループめからリズムパートが戻ってくるので、いったんヒーローフィニッシュで区切りをつける部分です。問題はインバースEBトード……。何をあせったのか、縄が速くなっています。いつもと違うタイミングはまずいです。タイミングが合わず、ミス。さらに縄がからまり、時間をロス。なんとか曲の区切りに合わせて、ヒーローフィニッシュは決まりました。
◆Cメロ2(1:44)
・ドンキー、SCC
動画でそれなりにドンキーが成功したのは初めてですね……。ブログでずっと苦戦苦戦と言ってきたので、ここだけは本当にほっとしています。まだふらつきがあるので、ちゃんと支えられるようにしていきます。
・180(S→後ろOO)、180(後ろから切り返しで前OO)、予備跳躍、TJ
再び回転タイム(笑)。フォームが苦しいですが、Cメロでほとんど大きなジャンプをしていないので、区切りのTJまでの体慣らしでもあります。そしてTJですが……、これ、通ってたのかな……。このあと曲がドラマチックになるので、TJのあと、かがんで動きを止める演出にしたのですが、ひっかかってうずくまったように見えてしまいますね。1回前とびをはさんだほうがいいのかも。
◆Dメロ1(1:58)
・ウィンドミルスピン、モンキーダンス、回転
曲も最後の山場。シリアスながら勇ましさのあるメロディ。大好きです。この曲が流れる舞台には雪の舞うステージがあるんですが、ここの構成はそこからイメージした部分です。再びリズムパートが収まるので、跳ばなくても見ばえのあるウィンドミルスピンから、ほどく縄の向きに合わせてモンキーダンス。
ウィンドミルスピンで、ほどくほうのグリップを落とすのは珍しいのでショックでした……。これがわずかにタイムロスになり、最後まで響くことになります。
◆Dメロ2(2:12)
・OO、CO、CC、EB
最初はイナズマですね。ここで1人女の子が何か反応してるんですが、なんだったんだろう……。この部分はウィンドミルスピンの影響で予定より1~2秒遅れていて、このあとが難関なのもあって、実はかなりあせっていました。EBは、本来S・EBでしたが、とっさに普通のEBに変えています。
・回転入りの後ろインバーストード、180(後ろとびで股抜きアームラップ)、ほどきながら前OO、オーバーヘッド360
そして最後の難関。構成が最後まで決まらなくて、思いきって覚えたての技を入れた部分です。
SADAさんがよく跳ばれる360を簡易にした後ろインバーストードですが、ジャンプが足りず、ぎりぎりで縄が通りました。そのせいで縄がゆるんで、次に移れずじたばた……。股抜きはできたものの、今度はうまく戻らず、崩れたフォームでなんとか戻してます。そして、1回転しながらとどめに前とびをするはずが、時間がなくてその場で大げさに跳ぶだけに。
時間に追われたこと、まだ技が未熟だったこと、両方が悪い形で出た部分でした。縄がひっかかったところで立て直すか、技を飛ばすかしたほうがよかったかもしれません。
◆イントロ(2:26)
・後ろO、後ろSC、後ろSCC、後ろSOO
最後、曲がループしてイントロをフィニッシュに持ってきました。ところが、またSCCでミス。交差した腕が高い……。後ろ交差の悪いクセです。無理にSOOに入ったせいで、連続でミスしてしまいました。
・背中抜きリリース、キャッチから回転してボディラップでフィニッシュ
リリースの勢いが弱く、曲が終わったのに気づいてあせってキャッチ……できず。せめてフィニッシュはきれいに決めたかった……。最後でどたばたしたのが残念でした。
礼をするときの縄のまとめかただけは、わりときれいに収まってました(笑)。
さて、長くなりましたが、演技のすべてを見てきました。
1つ1つの技の完成度が低いのでミスが出ていますが、やはり、ミスしたときのフォローができていないのが大きいことがわかります。ミスして、立て直しをせずに跳ぼうとするのは、心情的にはわかってもらえるかもしれませんが、見ていてきれいなものではありません。
作った演技がミスで見せられなくなるのは、演技者にとってつらいものです。でも、それはどうしても起こりうること。ミスしたときのフォローは、技を成功させるのと同じくらい、重要なのかもしれません。
広告っぽくなってしまいました(笑)。
もし、これからフリースタイルをやってみたい人がいたら、前回と今回で書いた感じで考えてみてください。僕の失敗から1つでも予防策を見つけて、満足のいく演技ができたらうれしいです。そのときは、ぜひ、フリースタイルを跳ぶ姿を見せてください!