■ 前回しから後ろ回しに切り替える回しかた
今回も「回転跳びのこと」。
回転跳び(前→後ろ)はいくつもやりかたがありますが、3種類の跳び方が基本だと思っています。
1.サイドスイング型
2.切り返し型
3.落とし型
名称は今考えたものなので、もうすこしいい呼び方があるかもしれません。イメージとしては、下の絵のようなものと思ってください。
1.サイドスイング型
サイドスイングをしながら180度体を回転→後ろ回し
これは前回も登場したものですね。サイドスイングをしながら回転すると、後ろを向いたときには、体の前(足元)に縄が来ています。それを下から上に回すと、ちょうど後ろ回しになるので、後ろ跳びができます。
2.切り返し型
前回しをしながら180度体を回転→後ろ回し
これはどちらかといえば強引な動きです。前回しをしながら回転すると、後ろを向いたときには、1と同じように体の前(足元)に縄が来ています。
ただ、手首は前回しの形(前向き)になってますし、力の入り具合(筋肉や関節の動き)も前回しに沿った形になっています。これを後ろ回しに切り替えるので、縄の動きに合った自然な動きではありません。なので、ちょっと強引なのです。
強引といってもそんなに難しいわけではなく、縄で地面を跳ねるような感じで前回しから後ろ回しにするだけです。自分では強引に感じますが、他人のを見てみると、かえし跳びのように切り返す瞬間にインパクトがあって、ちょっとだけ印象的に見えます。
3.落とし型
前回しをしながら180度体を回転→縄が頭上を越えないうちに後ろ回し
切り返し型に似ています。こちらは、縄が頭上を越えないうちに縄を止めて、後ろ回しに持っていきます。頭の上で反対回しに「落とす」感じなので落とし型……。もうすこしいい呼び方があるように思えますが、思いつかなかったので。
去年のクラブではこれを紹介しました。でも、基本的に「同一方向へ回し続ける」なわとびをしてきた子たちにとって、戸惑う技だったようです。回転中に縄の方向を変えることに慣れていないからでしょう。
僕はこの3つが基本だと思います。
これ以外にも、たとえば前回しで腕に1回巻きつけて、戻すと後ろ回しになる動きを取り入れれば、アームラップ型というのも加わるでしょう。上の3つのどれかの変化形……ともまた違う感じ。
ひとまずは、前回しと後ろ回しを連続で切り替えるというだけでも、学校のなわとびではあまりやらない動きなので目新しさがあります。そのうち、やりやすそうな動きというのが、上の3つということです。
お気づきのかたも見えるかもしれませんが、2や3は、別に回転しなくても前回しと後ろ回しを切り替えられます。むしろ体の回転という1動作が加わるぶん、混乱してしまうかもしれません。
それなら、「切り返し跳び」だけでもいいんじゃないか?
いや。体の回転があれば、体の動きにも変化があるので跳んでいて楽しいです。だから「切り返し跳び」ではなくて、「回転跳び」なんです。
跳びながら、パノラマのように景色が変わるのを楽しんでください。