とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

168 なわとびはメジャーかマイナーか

今回は「認知度のこと」。

たまに、なわとびの認知度にふれた話を目にします。

メジャーな運動と書かれることもあれば、マイナーなスポーツと書かれることもあります。なわとびはメジャーかマイナーか? どっちでしょう?

僕はマイナーだと思ってます。

ただ、これを答えるには、「どういうなわとびのことを言ってるのか」をはっきりさせたほうがいいと思います。人によって、「なわとび」のイメージ、基準が違うからです。

短縄のことか? 単縄のことか?

このどちらのことを言っているかで、おおまかな答えは出るでしょう。


短縄のことならメジャー、単縄のことならマイナー、だと思います。

なわとびと聞いて、長縄や大縄(8の字とか集団跳び)をイメージする人もいるかもしれません。前回書きましたが、それは短縄に対する言葉でもあるので、認知度としてはメジャーな側と言えるでしょう。

ダブルダッチは……、言葉では単縄側ということで、短縄よりは人口的にマイナーでしょうか。イメージが浮かびやすいので、単縄よりはメジャーな気がしますが。

そんなわけで、自分なら、なわとび=単縄だと思って、マイナーと答えます。

小学校で働いているので、なわとび=短縄で答えてもいいんですが、こういう話題って、答える相手を想像すると、きっと単縄の人だと思うんです。


答える相手、つまり、こういう話題を出すのはだいたい単縄の人です。

普通に短縄をしてる子や、それを見る大人は、なわとびがメジャーかマイナーかなんて考えません。子どもなら冬場に当然やるでしょ、くらいの意識です。当然=メジャーなわけで、気にしない、それが短縄です。

逆に単縄は、普通では跳ばないような技や、本格的な競技をしていて、専門的に跳んでいる人口も多くありません。僕が住んでいる愛知県でも、ダブルダッチを別にしたら、いまだに10人も知らないくらいです。

そもそもメジャー側の人は、よほど多数派であることを自慢したがるのでない限り、メジャーかマイナーかを気にしません。気にするのは、マイナー側の人です。

メジャーにしたい。
マイナーの強みを出したい。
認知度が上がらないと説明1つでも時間がかかる。

そんな希望があって、マイナー側からのメッセージを送るのです。


同じマイナーでも、なわとびは短縄という「メジャーな共通点」があります。

ほとんどの人が、子どものときに短縄を跳んでいるという共通点。単縄はゼロからのスタートではありません。小学校で覚えた技を組み合わせるだけでも、かなり単縄に近づきます。

僕は学校で、休み時間やクラブで子どもに技を教えることがあります。正直言うと、あまり単縄からのアプローチという意識はなくて、むしろ短縄の世界を広げている気がしています。大会とか、パフォーマンスとか、そういう段階まで進んだものが単縄に思えてきたせいかもしれませんね。

今まで単縄だけだと思われていたところへ短縄が近づいて、そのために単縄も短縄に近づいて……というイメージでしょうか。

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「メジャー」の基準も人それぞれです。1つの冬では覚えきれないほど技があって、次の冬が待ちきれずに春になっても跳んでしまうような、そんな魅力が生まれれば、なわとびもすこしはメジャーと言えるような気がします。


前回も今回も、短縄と単縄の話でした。

しいていえば、今回は「短縄 to 単縄」「単縄 to 短縄」でもあります。

僕がブログでやっているのは、マイナーからの発信というより、書きたいことを書いているだけなんですけど、誰かの興味につながる=マイナーから広がる、ということも起こればいいですね。