とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

251 ドットライン明露

今回は「縄のなかみのこと」。

コクヨの文具でドットライナーというテープのりがあります。

これ、好きなんです。何が好きかというと、全面がのりじゃないところ。

初めて使ったときに、出てきた粘着面が水玉模様だったのが意外でした。これでちゃんと貼れるの? と思ったら、きれいに貼れる。全面が粘着面じゃなくても、のりの効果はあるわけですね。

100%でなくても効果はある。

なわとびで考えると、技術面でいろいろ当てはまりそうな話ですが、今回は縄そのものでこんなことができるのかな? という話です。


縄のなかみを、すきまのある作りにできないか?

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こんな感じですね。レンコンとかヘチマに見えたかた、安心してください、描いた僕にもそう見えます……。見本が見つからなくてうまく描けず。

いや、わかってます。デッサンがどうこうよりも、だからなんなのか

ただの発想です。ただ軽くしたいだけなら、パイプみたいに中空にすればいいだけです。イラストみたいに、中途半端に穴があいているような作りにしたら、そこから亀裂が入りやすくなるかもしれません。

ただ、本来なら中までぎゅっとつまっていると思える縄が、実は中でこんなふうになってました、というのはおもしろいと思うんですよね。

韓国ロープも、中に繊維が通っていて、切れても縄がつながっているという仕組みは、個人的にはかなりすごい発想だと思ってます。切れたら終わりと思っていた縄がまだ使える! よくぞ考えて、みんなが買える製品にしてくれた! です(笑)。

韓国ロープの繊維を、ワイヤーにしたらどんな縄になるでしょう。

ワイヤーロープのコーティングがやや厚めになった縄です。ワイヤーの素材によりますが、今よりも重さがついて、重みでインドロープに押されぎみ(?)の状況に変化が起こるかもしれません。

まあ、こういう効果があってこそ、なかみが100%でない縄を作る意味があるわけで、イラストの縄は、やっぱり単なる発想止まりですね(笑)。


あるマンガで、夜道で剣士が狙われるシーンがありました。

剣士の刀は、長すぎるほどの野太刀。襲撃者は、あんな長い刀は同時に重く、たやすく振り回せるはずがない、剣士が刀を振るう前に自分の攻撃が届いて終わりだと踏んで襲いかかります。

が、思いもよらない速さで剣士の長刀が先に振るわれ、襲撃者は逆討ちにあいます。ばかな、と目を開く襲撃者の視界に映ったのは、刀身に穴が並んだ野太刀――。

穴があいていたぶん、長刀でも見た目よりはるかに軽かったわけです。

縄の場合は、軽ければいいというわけではありませんが、やっぱり普通に思われている仕組みを改造して効果が出ると、おもしろいですね。

たとえば穴のあいた縄。回し方でさまざまな音色が生まれ、自在に操ることでなわとびそのものが音楽にもなる、みたいな。

音を奏でる縄――見てみたいですね。元ネタは『HUNTER×HUNTER』のギュドンドンド族ですが……。

ただし、とても切れやすそうです。上のマンガの野太刀も、作者がおまけページで、自分で描いておいてなんだけど、簡単に折れそう、とセルフつっこみしてました。