今回も「かえしとびのこと」。
改めて考えて気づいたこと、その3です。
かえしとびは横に回す。
横に回す。本当にそうか? と言うと微妙な部分もあるのですが、子どもに教えるときには、こういうとらえかたもアリかと思っての話です。
まずはイラストで。
すこし極端な描き方ですが、こういうことです。
かえしとびで混乱する理由の1つが、「回す方向」にあると思います。
学校で行うほとんどの技は、前から後ろ(後ろから前)に回します。正面を向いた自分に対して、「縦」に回しています。
ところがかえしとびは、右から左(左から右)に回します。その1で書いた2つの側振が体の左右で行われているので、動きとしてはこうなります。今までのほとんどの技で回す方向が縦だったのに、ここで「横」に回す動きが出てくるのです。
教えるときに、ここをアドバイスに加えるといいのかなと思いました。
ゆっくり動きを説明するときによくある、「頭の上(後ろ)を体の反対側に持ってきて……」と言っている部分がありますよね。
これ、縄の移動のさせかたを教えていますが、縄の動きはまさに横移動です。
前回の、「背中に回した手は上を向ける」を忘れないようにしましょう。
最初はあせらずに姿勢を作ります。前後交差で、背中に回した手が上を向いた姿勢を作るのが理想です。その姿勢ができていると、イラストのように縄をひょいっと頭の上を浮かせながら動かせると思います。
後ろかえしとびでも「横に回す」ことになります。
やはり姿勢を作るのが理想です。姿勢ができれば、イラストのように右から左(左から右)に横回しをしやすい……はず。
個人的には、後ろかえしとびこそ横回しになるものだと思います。
かえしとびは、そのまま回して跳ぶと(前後交差で回して跳ぶと)EBという技になります。前のEBはほとんど縦回しで跳びますが、後ろのEBは、背面交差から入るせいか、きれいに縦回しに持っていきづらいんですよね……。
単に自分の体が固いだけかもしれませんが、後ろかえしとびは横回しのほうがしっくりきます。
さて、かえしとびについて3つのことを書いてきました。
話の始まりは後ろかえしとびでした。次回は、しめくくりとして、後ろかえしとびにしぼって話をまとめたいと思います。