とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

280 正中線は見えているか

正中線をイメージして回してみる

今回は「回し方のこと」。

なわとびって、縄の中央をとらえられないと上手になれないと思うんです。

僕は体が右に傾いているせいか、縄が右にゆがみがちです。左右均等に回せないので、縄の中央がどこかわかりません。

当然、縄への力も均等に伝わっていません。右と左から力が伝わって、ちょうど中央で同じだけの力がぶつかると効率よく力が働くらしいです。これがずれると、縄の形がゆがむし、軌道もブレて安定しません。


最近、後ろのSTSOの成功率が壊滅的です。

特に、演技の中とか、疲れが出てきたとき。どれだけやってもTSが右にそれて肩に当たるという状況が続いています。

僕は背面サイドスイングからではなく、SOの途中から背中に手を回すタイプのSTSOで、背面系のレベル5の中では、これが最初にできて、ずっと使ってきました。

縄がゆがむ理由は何度も繰り返してわかりました。やっぱり右にゆがんでいるんです。

右にゆがみすぎて、TSが前から回ってくるときに頭の上を通らずに右肩に縄が来るんです。うそみたいですけど、本当にそこまで縄がずれてます。

動きを止めてよくわかりました。力を入れると、TSの腕の交差が右下に傾いていました。TSが通ったあと、後ろ回しで真上(時計の12時)を通らないといけない縄が、1時か2時くらいまで右にそれているのです。だから右肩に当たるのでした。

じゃあ12時にすればいい ―― はずなんですが、体がゆがんでいるので、まっすぐにするだけでキツいのです。それでも成功するには、体幹をまっすぐにして、縄が頭上を通るように意識するしかありません。疲れていたら、かなり意識してやっとです。


この12時の角度、空手では正中線と呼ぶそうです。

体の中央を縦に走る線ですね。よく言う体幹も、これに近いイメージだと思います。

縄がゆがむなら、縄をなんとかしようとせず、正中線を意識して回すのがいいのかもしれません。

回すときの体の基準。それが、正中線なわけです。体の中央。それを意識するのは、縄の中央にかかっている力を意識するのと同じです。こうすることで、縄のゆがみも修正されていくのかな……と。


ただし、これでも僕はひっかかります。

縄のゆがみが修正されるといっても、きれいにまっすぐになるわけではありません。やはり、すこしは傾いて回っています。ではどうするか。

正中線自体をずらします。

イラスト:背面交差状態を後ろから見て比較したイラスト3つ。「理想」は正中線が体の中央を通っている。 「それでもゆがむ」と正中線が体の中央を通っているのに縄が右にそれる。 「正中線をずらす」と正中線のラインが左にずれるぶん、縄も左に寄ってくれる?

正中線を左にずらせば、縄も左に行く?

2023.6.13 追記:イラストだと中央に正中線を描いてますが、僕の場合、正中線自体が右にずれているのかもしれません。それを左にずらしたら中央になって回しやすくなった、のほうが正しい気もします。

苦肉の策すぎるのは承知でやってます。体のゆがみから縄のゆがみが来ている以上、体が直らないなら縄だって直らないのです。それなら、「ゆがんでる前提」で回したら?

予備跳躍をはさんで、10回くらい続けて後ろSTSOを跳べたときもありました。課題は、この状態を演技や連続技の中で持ってくるにはどうするか、ですね。

正中線なんて言葉を持ち出さなくても、多くの人は感覚で左右に調整してちょうどいい真ん中に持っていけるのでしょう。そうするのが身体的に難しい人ならどうするのか、と後ろSTSOを通じて考えたのが、今回の話でした。