とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

314 引っぱるから回る

今回は「回し方のこと」。

勢いをつけようとすると足に当たることが多いです。

そういうときはたぶん、縄を回してるんじゃなくて、ただ引っぱっています。


こんな絵が浮かびました。

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Aが回る動き。Bが引っぱる動き。仮に縄の長さを10とするなら、

A:円周の4分の1なので、直径20 × 円周率3.14 ÷ 4 = 15.7
B:二等辺直角三角形の斜辺なので、他の辺(縄の長さ)10 × √2(1.41) = 14.1

……合ってるでしょうか。

Bのほうが約10%距離が短いので、Aよりも速く足の下に着きそうです。直線で勢いもつけやすそうにも見えます。でも、この絵にはワナがあります。Bみたいに回す(引っぱる)のは、実は難しいのです。

絵のように45度で斜めに引っぱるには、手首やグリップを下に向けるとか、体をかがめるとかしないと勢いがつきません。

それ抜きで勢いをつけようとしたら、実際はもっと浅い角度になります。つまり、足の下まで行かずに足に当たるわけです。

もうすこし高い位置からなら45度で引っぱることもできます。力を入れると手が上がりますからね。でも、これもスタート位置が高いせいで足の下まで行かずに、やっぱり足に当たります。

勢いをつけようとして1回旋目から力を入れると足に当たる。その仕組みはこんな感じだと思います。ただ引っぱるのではダメだと言えそうですね。

……と、ここまでは「できない」の指摘なので、わりとラクな部分です。


Aのように回せるのが(とりあえず)理想だとしたら、どうしたらいいのか?

単純に考えれば、Bの直線を外にふくらませればAになります。

Bのように引っぱると足に当たる危険は読めているので、縄の軌道にふくらみを持たせてちゃんと足の下に来るようにしているのです。これがつまりは「回す」ということですね。

でも、ふくらませようとすると、縄がふわっと外に広がって、あまり勢いはつきません。やはりどこかで引っぱらなければ、縄に勢いはつかないのです。

その例(?)がイラストのA1とA2です。

A1は、Bよりすこし下で引っぱりはじめています。これなら、たとえ45度で引っぱったとしても、Bよりも低い位置で足の下に来ます。技術的には、「Bよりもすこしだけ待ってから力を加える」でしょうか。

A2は、角度をもっと大きくした場合。引っぱりはじめはBと同じでも、角度は円を描くような軌道に近くなっています。技術的には、「Bよりも下向きに力を加える」でしょうか。引っぱりはじめまで(頭上から体の前まで)の力の入れぐあいも関わってくるかもしれません。


わかったようなことを書いてますが、僕はそこまでうまくできません。

左右のバランスが悪いせいか縄が右寄りにブレがちなので、修正しながらうまくいけばこんな感じかな、くらいでA1とA2を説明してます。つまりは想像レベルなわけで……。

実際やってみると、フォロースルーとでもいうのか、足の下を通ったあと頭上へ回す動きまでつなげて回さないとなわとびになりません(笑)。

どこで、どんな角度で引っぱるかという話でした。