とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

319 のんびり回しの正体?

今回は「回し方のこと」。

2重とびになると回しきれない、という子をたまに見ます。

「のんびり回し」とでも言うのか、前とびは普通の速さで跳べるのに空中で2回は回せない子です。2重とびになると、着地に合わせるようなスピードが限界なのです。

最近、学校で、のんびり回しっぽい子に2重とびを教えています。教えているうちに、これがのんびり回しの原因かな、と思えることがありました。


下に回しながら上に跳べない。

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よく見ると、ジャンプからの落下に合わせるように2回旋目が回ってきて、(悪い意味で)きれいに足と縄が地面に当たって跳びきれないことが多いです。そしてその前段階、1回旋目はあまり頭の位置が上がらず、縄だけはちゃんと足の下を通っているという……。

体の上がり下がりと手の動きが連動していないのかな、と思いました。

ましてや、2重とびに慣れていなければ、回す力と跳ぶ力はさらに大きくなります。もともと連動していない2つの力を組み合わせるのは、さらに難しいにきまっています。過去に何度か書いた、「協応」の話ですね。

ここまで、いろんなことを教えました。

「足の前で強く回す」「音に合わせて回してみる」「引っぱった縄で縄の張りを実感してみる」……。どれも似た感じ(要するにのんびり回し)になりました。

協応ができないと、いろんな教え方も意味をなさないのかもしれません。


仮に跳ぶのとタイミングが合っても、回す力自体が弱いという感じもします。

2つに折った縄を片手で回すのもどこかぎこちないです。思いきり何かを回したり投げたりという体験が、少なかったのかもしれません。

「のんびり回しの子はおとなしめの子が多い」という印象があります。

おとなしいから力を入れることが少なかったのか、力を入れるのが苦手だからおとなしくなったのか ―― おとなしい子でも人それぞれで違うでしょうし、そこまで踏み込むこともできません。

ただ、その子はずっと挑戦しています。同じ学年の子が、なわとび台で3重とびや後ろはやぶさを跳んでいる中で、のんびり回しになりながら、ひたすら2重とびを跳ぼうとしています。


なんとか跳ばせてあげたいです。

僕だって、協応ができているかといえばあやしいです。それでも、半分あてもなく挑戦する子がいるなら、そばで何か違うやりかたを投げかけられないかと思います。

次は、家の中でもできる、ジャンプの代わりにつま先立ちしながら手を振る練習とか……。