とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

355 5回目の夏祭り

今回は「演技のこと」。

5回目の夏祭り演技、今年は4ミスでした。

とはいえ、ミスした技は1つだけで、あとは予備跳躍で縄が当たってしまったくらいなので、この5年間で一番安定していたと思います。

メガネをはずし忘れてそのまま跳んだとか、今までで一番スペースがせまくて大きなリリースが観客に当たりそうだったとか、微妙な制限があるなかでなんとかできたほうではないかと思います。


今年の練習の成功率は異常でした。

ずっと「5ミスがやっと」でした。回し方がうまくないのに加えて、普通のフリースタイルの75秒の倍近い、2分以上ある曲ばかりだったので、当然ミスも多かったのです。

ところが今年は「悪くても5ミス」「普通に3~4ミス」。145秒の曲を跳んでいるのに何が起こったかというくらい安定していました。最後に練習したときは、ほぼ1ミス。これまでの状態をはるかに超えていました。

縄だけインドロープに変えて、回しやすくなったのが大きかったです。ついでに、跳び方も回し方もすこしだけつかめたコツを言葉にもできて、そこを演技の中で意識することもできました。

そう。意識。

大きかったのは、「次に意識すること」を考えて跳べたことです。


要するに気をつけること。

「ここは背を伸ばせ」
「技よりも確実にキャッチしろ」
「終わりのCは油断せずに通せ」
「後ろはゆがまないように手を下まで」

具体的なシーンがないのでわかりづらいですが、こんなことを次々と考えて跳んでいました。もちろん、部分練習から生まれた自分にとってのポイントです。実際曲に合わせる中でもできたのは、テンポが遅めの曲(楽譜だと118)で余裕があったからなのか……。

繰り返すうちに直感的に動ける部分も出てきて、そういう小さな「迷いの圧縮」が全体の安定につながったのかもしれません。


とはいえ、撮ってもらった動画を見ると、迫力が小さかったです。

テンポの遅さやメガネはともかく、観客の近さを気にして左右リリースやウィンドミルスピンを思いきってできなかったのが痛かったですね。何より、まだまだ縄がふにゃっとしている感じは残っているので、弱点は変わってないな……と思いました。

唯一ミスしたSEBOOも、縄がゆがんで当たったのは過去のままでした。最近はほとんど通っていましたが、本番で全部を意識して成功につなげるには届かないみたいです。

SEBOOは重点的にやっていたので、これ1つミスっただけでダメージが大きいですね。実は、その次にSSOTSのつもりがSSOCになって明らかに動揺していたという……。観客にはわからないことですが、僕の中ではもう1つのミスした技でした。

それでも、歓声や拍手を途中で何回かもらえて、ある先生から「今年はあまり引っかからなくてよかったですね」と言ってもらえたのは、この5年を思うと大きな結果だったと思います。


最後に使った曲について。

ゲーム『クロノ・クロス』のオープニング曲「CHRONO CROSS ~時の傷痕~」でした。ゲーム音楽ではかなり有名な曲で、ゲームも20年前にプレイして、サントラを何度聴いたかわかりません。

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自分が跳んでいる姿を描くのは恥ずかしくなってきたので、『クロノ・クロス』のオープニングムービーから。あまりムービーは意識せず、自分の動けるイメージを追い続けて作った演技でした。

やっぱり本番は微妙なミスが入りましたが、好きな曲で、自分にとっての一番の見せ場である学校で、なんとか見せられる演技ができた5回目の挑戦でした。