今回は「軌道のこと」。
新年といえば書きぞめ。 ―― で、あることを思い出しました。
縄の軌道は空中に何を描いているのか?
年末に手と縄の関係を考えていたときに浮かんだことです。
たとえばTJだとこうなります。
「イラストにしなくても感覚・イメージでわかる」という声があるなら、むしろそちらのほうが大切でしょう。図解せずに感じ取れるなら、その理想に向けて縄を回していれば十分です。
でも、そのイメージすら苦手な人には、こういう図示もあっていいと思うのです。
縄の軌道を1枚に描くと「全体の動きをイメージできる」のがいいですね。
特に、「部分」だけで完結してしまわないように気をつけられるのが大きいです。全体は部分のつながりです。いくら部分練習しても、そこから続く動きにつながらなければ、全体の縄の流れを作ることはできません。
TJだと、トードに入るところ、トードから開くところが引っかかりやすいので注意を払います。たとえば、トードの入りばかり気にしていると、そこが通っても開くときに気がおろそかになって手や縄が足に当たることもあります。
トードの入りを気にするなら、開くときのことも考える。
つまり、足の下に入ってから体の前までの縄の動きを考える。
もっと大きく見れば、サイドスイングから着地までの縄をイメージする。
そうして技全体がとらえられる。そういう話です。
ただ、イメージできることと、実際に動かせることは別物なんですよね……。
縄を動かすのは手です。手が縄をコントロールできなければイメージはイメージのまま。正月なので「絵に描いたもち」という言葉がぴったりでしょうか。
僕の場合、縄が右にそれがちなので、TJだと、トードの入りで縄が通らないこともままあります。特に、大きく振ろうとイメージすると、クセまで大きくなるのかほぼ失敗します。足の下にない手を後ろまで振りすぎている→縄がそれるのパターンで、まさに「イメージどおり縄をコントロールできていない」の典型です。
一度そうなると、今度はイメージすら崩れるところが困りものですね。
となると、できる人の軌道を参考にしたいところ……。
縄は回るのが速いので、コマ送りできる状態で撮られた動画や連続写真くらいしか、確認できるものがありません。
TJ動画をいくつか見ても、軌道は人によって微妙に違うので、何をお手本にするか(どの軌道がよいと見るか)の時点で迷うものがありますが、縄の軌道を見るだけでも、自分に足りないものが見えてくるのではないでしょうか。
次回は、軌道の一部、サイドスイングの話です。