今回は「回し方のこと」。
軌道をイメージするようになってから、改めて気になったことです。
1.どこで力を入れればいいのか?
2.サイドスイングから始まったときはどうか?
特に多回旋のように何度も縄が回る技では、ほぼ技の入りで直面する問題でしょう。
この、縄に力が入るときのことを「インパクトの瞬間」となんとなく呼んでいます。もっと別の呼び方があるかもしれませんが、今回はこれで行きます。
1.どこで力を入れればいいのか?
これは「足の前」とよく言われます。
過去に何度か、171 これは納得! 2重跳びのコツ で紹介しました。僕はたまたま、最初に見たのが店長さんのブログだったのでいつもこの話を引用してます。他にもあるかもしれません。
ジャンプのぎりぎりまで縄を持ってくるという技は、4重とび、5重とびと回旋数を上げたときに、コンマ何秒の短縮になります。そういう意味でも理にかなったポイントなのかなと思います。
軌道で考えると、「下まで回っている」軌道。縄を下方まで回して、そこで力を入れます。つまりインパクトが足の前。
改めてこれをイメージしたとき、僕はまだ腰あたりで力を入れていると思いました。縄を下まで回せていない、縄が高い、ということです。なので、多回旋で最初の回旋で引っかかることもしばしば。クセで縄がそれるせいもありますが、インパクトの位置が高いと足に当たりやすい軌道になる、というのは注意点だと思います。
2.サイドスイングから始まったときはどうか?
これは2種類あるように思います。
A.サイドスイングから次のフォームまで力の流れが一体化している。
B.サイドスイングで力をこめて次のフォームまでぶん回している。
極端なイメージだと、Aは「水平ぎみ」、Bは「垂直ぎみ」のサイドスイングにそれぞれなる気がします。どちらのパターンにせよ、できている人は縄が下まで回っていて、多回旋ならそこで改めてインパクトが入ってさらに回す感じですね。
うまさで言うと、Aのほうがスムーズに見えると思います。
僕はサイドスイングに気をとられて、縄がなかなか下まで回らないのが課題だと思っています。やっぱり、体の前のインパクトの瞬間が、高い位置にあるせいでしょうか。Bだと力は入るものの縄のコントロールがおぼつかなく、Aだと縄が高くなります。
しいていえば、しゃがみとびに近い姿勢だと、Aのように水平ぎみのサイドスイングでも跳べます。インパクトの位置も、縄も、高くなったとしても、体全体が縮まっているので縄が通るという……。ただし、必死なだけで見ばえは悪いです。
あとは、322 かがんで角度を下げてみた で書いたような、前かがみになって角度を変えることで、インパクトの位置を強引に下方にずらしてしまう手もあります。これまた荒技ですが。
1はともかく、2をまとめるとこうですね。
インパクトの位置というより、足の下を勢いよく縄が抜けるように力をつなげることが大切なのかなあ、と……。
さらに言えば、前回書いたように、足の下で終わらずに次のフォームまで縄が回り続けていれば、なお良し、ではないでしょうか。