とびまるの「なわとびのこと」

なわとびのことを書いたり描いたりするブログ。

408 第3のロープ

今回は「縄のこと」。

アメリカロープなるものがありました。

粕尾将一さんが代表で運営されているオンラインショップです。替えロープがなくなったので、今回はこちらで縄本体と替えロープを買ってみました。そのレビュー(というか、これまで使った縄を含めた感想)です。


1.本体も替えも、中に繊維が通っている

替えロープの中に繊維が通ってる……。

一番の目的は替えロープだったんですが、これ、いわゆる韓国ロープのように、中に繊維が通っています。

079 韓国ロープは切れても跳べる

以前、この話で書いたように、中に繊維が通っている縄は、縄が切れても内部の繊維は残るので、完全にちぎれることがありません(つながったままで跳びやすいかというと別ですが……)。そこが好きで、僕も数年、韓国ロープを使っていました。

ところが、この韓国ロープ、本体だけで替えロープは販売されていませんでした。

そもそも専門的な縄を売っているのが日本ロープスキッピング連盟(JRSF)くらいで、そこでは本体しかなかったので、ずっと本体だけ買っていたのです。

なので、繊維の通った替えロープだったのが一番の驚きでした。


2.縄の質はインドと韓国のいいとこどり

その当時はインドロープという、しっかり材料がつまって重みも感じやすい縄が主流だったようです。今でもインドロープを使っている人は多いでしょうし、JRSFが販売している替えロープはインドロープと同じものです(最後に買った2017年ごろ?の話)。

344 インドに帰る を書いた2018年くらいから、僕もインドロープに変えていました。韓国ロープは、繊維が通っているぶん、中に空洞があって、どうしても「軽さ」があります。回す技術しだいですが、コントロールしづらいと感じるときもあったのでインドロープに戻しました。

ところが今回のアメリカロープ(アメリカ製と聞いたのでこう呼びます)、繊維が入っていて切れにくいわりに、韓国ロープよりは材質がつまっている感じがします。

インドロープと比べれば、さすがに繊維分だけ軽いかもしれません。それでも韓国ロープに感じた「軽さ」が克服されているように思えました。つまり、インドと韓国の特性(?)である「重み」と「中の繊維」を両立した縄ではないかと思います。


3.グリップはインドロープに近い

ほとんどそっくりです。インドグリップに慣れている人は、あまり違和感を感じないかもしれません。

握ったときに親指と人差し指がグリップを押さえるあたりに、ネジのように10数個の溝が切られているところも同じです。これを滑りにくい「いい握り」と感じられるなら、アメリカグリップも十分いけるのではないでしょうか。

回転子もインドロープ同様です。替えロープにも回転子がついてきました(これ、今まであまり見なかったと思います)。

ただし、そのおかげで、手元に届くまでずっと商品はインドロープだと思っていました。跳びづらいなんてことはなかったのでよかったのですが、想定外ですこし慌てたので、同じように思っている人(いるのかな)のために、書き残しておきます。


4.跳びやすさ

最後に何より重要なこの部分です。

これは、2で書いた縄の質・重みとほぼ同じ。韓国とインドの中間で、多少インド寄りの感覚でした。

もともと韓国もインドも上質なロープだと思います。90点台で比較をしたら大きな差はないのと同じで、好みもあると思うので、重要と言いつつこの程度で……。

ショップに問い合わせで教えていただいたところ、いろいろなロープがある中で、材質や特性を比較して、一番いいと思った縄だそうです。有名な選手の使用ロープでもあり、この縄でぐんぐん上達した子も多いと聞きました。


5.終わりに

僕としては、「情報として書きたかった」というのが一番のねらいです。

韓国ロープの話を書いたときも半分同じ理由でした。こういう話って、なわとびにすこし詳しい人から直接聞かないと、ほとんど一般に出てこないんですよね。縄の情報が、ある程度知っている人を想定して作られているというのか……。

同じような気持ちの人がどれだけいるのかわかりませんが、縄を選ぶ参考になればと思います。

買う前からその縄で上手になる 100%の保証なんてありません。でも、「いいな」と思った気持ちが上手に跳べるスタートラインになるのはたしかです。

縄紹介からでも、「いいな」という気持ちが生まれますように。

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