今回は「練習場所のこと」。
タイトル、なわとびではなく単縄であることにご注意ください。
替えロープを10本買いました。
過去最多です。なぜ増やしたかというと、縄が傷みやすくなったからです。だんだん4重系を練習するようになりましたが、けして余裕で跳んでいるわけではありません。技の終わりで縄が地面に強く当たりやすく、傷みも早くなってきた、というわけです。
僕の練習場所は公園の土の上です。
土の上だと、細かいキズがいくつもつきます。無数の砂粒があるということは、無数の細かい凸凹があるということで、そこを打てば、縄の表面がごくわずかに削れます。それが何百回と繰り返されたら ―― 。
新しく替えた縄は、初日で小さく亀裂ができました。縄が悪いわけじゃなくて、強く打ちつけてしまう跳び方になる自分の腕前のせいなのですが、それにしても下が土だと傷みが速い。
コンクリートでもアスファルトでも、細かい凹凸がある場所では避けられないことです。屋外で練習しようとすれば、ほとんどこういう環境ではないでしょうか。
縄は、冷たい言い方をしてしまえば「消耗品」です。
振り回して、打ちつけているんですから、傷まないわけがない。
ただ、その傷む速さは練習環境しだい。それも、大半は地面がどういう環境かによります。屋外だったらどんなものかは、今上で書いたとおりです。
そうやって傷めば、しばらくは補修して、それでもダメなら新しい縄に交換です。
このサイクルが練習場所によって変わって、屋外は消耗品としての交換が速いほうじゃないかな……という話。
縄も自然生成されるものではありません。当然、材料があって、機械を動かして生産されたものを買っています。切れた縄を材料に戻してリサイクルされた縄、というのはあまり聞いたことがないので、切れた縄は基本、「ゴミ」になります。
ますます冷たい言い方ですが、消耗品として避けられない部分です。
そこでタイトルの話になるわけです。屋外が練習場所だと、縄がごみになるサイクルも速い。それって資源的にどうなのか……。
これは、実は、「屋内だったら」と比較した話です。
屋内専用で使ってきた縄は、ほとんどキズがありません。土やコンクリートの上と比べて、凹凸が少ないからです。こういう環境でいつも跳べれば、縄のキズも少なくなるし、消耗だって抑えられるでしょう。替えロープを10本も買っておこう、なんて思わないはずです。
ですが、何度も書いたように、屋内でなわとびしようと思っても、施設側がいい顔をしません。残念ながら、今はまだ、外で跳ぶしかありません。
「中で跳ばないと、縄がゴミになりやすいんですが」と環境面で訴えたところで、言葉としては弱いでしょう……。
子どものように、外で跳ぶ人も多い以上、資源という視点だけでつっこみを入れるのは、間違いではないけどちょっと視野がせまい話。場所の選び方は、傷みやすいかどうかだけでは決まりません。
でも、練習場所が変われば消耗も違うという見方を持っておけば、「できれば中でやろうか」とか、「傷みにくい材質もめざしてみようか」とか、それこそ「縄のリサイクル技術を確立してみようか」とか、違う視点が生まれるかもしれません。
傷んでゴミ目前になった縄を、捨てきれずに10本以上吊るしています。
資源にならないかなあ……。